エヌビディア決算発表、時間外で10％急騰　純利益4倍超

エヌビディア（NVIDIA：NVDA）は米国時間8月23日、2024年度第2四半期の決算を発表し、市場予想を大きく上回っている。売上高は前年同期比101％増の135億1000万ドル、純利益は同422％増の67億4000万ドルを達成した。

関連：エヌビディア株価は今後どうなる？10年後の株価予想や見通し・買い方を解説

 

ChatGPTが主導するジェネレーティブAIの波は引き続き熱く、エヌビディアの業績を高水準に押し上げた。

 

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エヌビディア決算、市場予想大幅超え

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米国時間8月23日に米国株式市場終了後、チップ大手のエヌビディアは2024年第2四半期決算を発表、営業利益と1株当たり利益（EPS）はウォール街の予想を大きく上回り、2倍に急増した。

 

エヌビディアの売上高は135億700万ドルで、前年同期比101％増、非GAAPベースの調整後売上総利益率は71.2％で、前年同期比25.3ベーシスポイント改善し、同社のガイダンスである70％を上回った。 さらに、エヌビディアは、第2四半期と比較して第3四半期の営業利益も増加し、約160億ドルに達すると予想しています。

 

エヌビディアの会計年度第2四半期の売上高と利益の両方が市場の期待を上回った。FactSetの統計によると、ウォール街のアナリストは一般的に、同四半期の売上高を平均112億ドル、1株当たり利益を平均2.08ドルと予想していたが、 エヌビディアは実際に2.70ドルの一株当たり利益を達成した。

 

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エヌビディア、2024年第3四半期予想調整

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エヌビディアは、アナリストの平均予想125.9億ドルと比較して、第3四半期の売上高は約16億ドルになると予想され、その後大幅にほぼ34億ドルよりも高くなります。

 

この予想によると、エヌビディアの会計年度第3四半期の売上高は、前年同期比170％近く増加する。

 

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AIの需給が堅調

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AI計算を処理するGPUの需要が熱く、エヌビディアのデータセンター事業の売上高は倍増し、売上高シェアは76％まで引き上げられ、成長率は前四半期をはるかに上回り、単一四半期の新記録を樹立した。

 

また、もう一つの大きなビジネスゲームの売上高は、前四半期の減少傾向を逆転し、成長を達成した。具体的には、データセンター事業の売上高は前年同期比171％増、前四半期比141％増の103.2億ドルで、アナリスト予想の79.8億ドルを29％上回った。

 

エヌビディアのコレット・クレス（Colette Kress）最高財務責任者（CFO）によると、データセンター事業の売上は主に、クラウドサービスプロバイダーや、HopperアーキテクチャのHGXサーバー・コンピュート・プラットフォームと連動して、ジェネレーティブAIのトレーニングやデプロイを行うインターネットテック企業からのもので、データセンター・コンピュート製品は前年同期比195％増、前四半期比157％増となった。

 

ネットワーク部門は、HGXサーバー・コンピューティング・プラットフォームと組み合わせたHGXサーバー・コンピューティング・プラットフォーム向けInfiniBandネットワーキング・ソリューションの需要によって押し上げられ、前年同期比94%、前四半期比85%の伸びを記録した。

 

決算会見でクレスCFOは、顧客がAIとアクセラレーテッド・コンピューティングに投資をシフトしたため、データセンターの成長は米国で最も強く、中国からの需要はエヌビディアのデータセンター収益の20％から25％の規模を占め、これは歴史的な水準に近いと言及した。

 

同氏は、米国がGPUの販売禁止をエスカレートさせ続けるため、米国企業が中国で競争し、先んじる機会を永久に失う結果になると懸念している。

 

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エヌビディアのゲーム事業

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第2四半期のゲーム事業の売上高は、前年同期比22％増、前四半期比11％増の24億9,000万ドルで、アナリスト予想の売上高23億8,000万ドルを4.6％上回った。 エヌビディアのゲーム事業は、主にグラフィックスGPUの個人用デスクトップコンピュータ、ノートパソコンやその他の機器用。

 

ゲーム収益の成長のためのホームエンターテイメントや仮想通貨のマイニング需要の流行期は、家電市場の需要が減速し、脱在庫が主なテーマとなっている。 これに対してクレス氏は、エヌビディアの次世代アーキテクチャのコンシューマー向けGPUの市場需要は強く、在庫は正常化していると述べた。

 

エヌビディアの第2会計四半期の在庫総額は43億2000万ドル、在庫回転日数は97日で、第1会計四半期の46億1000万ドル、165日から減少した。 在庫と長期累積受注は合計111億5000万ドル、前払受注は38億1000万ドルで、第2四半期はそれぞれ72億7000万ドル、34億ドルだった。 これに関してクレス氏は、データセンター製品の長期供給に対する顧客の需要は引き続き強いと述べた。

 

エヌビディアはまた、AIトレーニングと推論のためのL40S GPUのCoWos高度なパッケージング容量の対象ではなく、会計年度の第2四半期に発売し、A100 GPUよりも優れた性能は、ある程度、H100の代替とみなすことができる。

 

エヌビディアのCEOであるJen-Hsun Huang氏は、L40SはAIコンピューティングにおけるAIモデルの微調整に重点を置いており、水平方向に拡張することもできると説明した。 このGPUを搭載したボードは標準的な設計で、既存の標準的なサーバーに簡単に接続できる。 黄健薰氏によると、L40Sに対する需要はグローバル企業の間でも強いという。

 

2つの中核事業以外では、エヌビディアのプロフェッショナル・ビジュアライゼーション事業の売上高は3億7900万ドルで、前年同期比24％減、前四半期比28％増となった。 クレス氏によると、同社のオートモーティブ・エレクトロニクス事業の前年比成長は、多くの新エネルギー車メーカーに関連するエヌビディアのオートモーティブ・ソリューションと自動運転プラットフォームの成長によるもので、前四半期比の減少は、自動車需要全体の減少、特に中国市場の深刻な落ち込みを反映している。

 

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エヌビディア、自社株買いを実施予定

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2023年第2四半期決算発表後、エヌビディアは、取締役会が自社株買い戻しプログラムの250億ドルへの増額を承認し、今年度も引き続き自社株買いを実施する予定であることを発表した。

 

2023年第2四半期には約34億ドルの自社株買いを実施した。

 

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エヌビディア株、時間外で株価大幅上昇

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米国時間8月23日、米国の主要株価指数はすべて上昇して引け、ダウは0.54%上昇、S&P500指数は1.1%上昇、ナスダックは1.59%上昇した。

 

エヌビディア株は3.71%上昇し、1株当たり471.16ドルで取引を終えた。テスラは1.57％上昇した。

 

決算発表後の時間外取引では、エヌビディア株は一時10％以上上昇したが、最終的には6.07％上昇した。 今年に入り、エヌビディアの株価は3倍以上に上昇した。

 

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