レアアース戦争が本格化…米国鉱山企業MPマテリアルズ株価が311%急騰後、18%調整
米国のレアアース鉱山企業MPマテリアルズの株価が311%急騰した後、18%の調整局面に入った。中国のレアアース輸出規制強化を受けた需給逼迫懸念が背景にある。専門家は「米中の資源覇権争いが激化する中、レアアース関連株のボラティリティが拡大する可能性がある」と指摘する。
MPマテリアルズ株価の急騰と調整の背景
11月14日、MPマテリアルズ株は前日比3.5%下落し61.95ドルで取引を終えた。同社株はここ1カ月で311%上昇した後、18%の調整局面に入っている。中国がレアアース輸出の85%を占める中、米国企業の供給源多様化の動きが株価を押し上げた格好だ。特に、MPマテリアルズは米国国防総省と10年間で17トンのレアアース供給契約を結んでおり、軍事利用可能なレアアースの50%を同社が供給している。
レアアース市場の現状と見通し
中国は11月、レアアース輸出規制をさらに強化し、4種類のレアアース(計5870トン)の輸出を禁止した。これを受け、MPマテリアルズは5種類のレアアース(計7330トン)の増産計画を発表。同社は2026年に0.80ドル、2027年に1.28ドルの1株当たり利益を見込んでいる。BTCCアナリストは「地政学リスクが高まる中、レアアース供給網の再構築が急務」とコメントしている。
米中貿易摩擦の影響
米中貿易摩擦の影響で、レアアース価格は過去4カ月で2倍以上に上昇。MPマテリアルズのCEOは「サプライチェーンの強靭化が国家安全保障上不可欠」と述べ、政府支援の重要性を強調した。同社はF-35戦闘機用レアアースの主要供給業者でもある。
投資家へのアドバイス
専門家は「短期的なボラティリティに注意が必要だが、長期的な成長ストーリーは明確」と指摘。特に、電気自動車や再生可能エネルギー向け需要の拡大が見込まれることから、戦略的な投資対象として注目されている。ただし、本記事は投資アドバイスを意図したものではない。