米財務長官「チップ収益取引モデル、他の部門へ拡大可能」と発言 (2025年8月14日)
米国のジャネット・イエレン財務長官は、半導体産業で成功した収益分配モデルが他の産業部門にも適用可能だと述べた。特に先端技術分野での利益配分の公平性について言及し、新たな経済政策の方向性を示唆した。
半導体産業の成功モデルが他業種へ
イエレン長官は8月6日に行われた経済フォーラムで、半導体産業で実施されている「チップ収益分配プログラム」が製造業全体で15%の利益向上をもたらした実績を評価。このモデルをクリーンエネルギーやバイオテクノロジーなど他の先端技術分野にも展開可能だと述べた。
「半導体産業で証明されたこの収益分配アプローチは、他の戦略的重要産業にも適用できる」とイエレン長官は強調。特に労働者への利益還元メカニズムが経済成長と所得格差是正の両立に有効だと指摘した。
新産業政策の柱として
財務省関係者によると、このモデル拡大はバイデン政権の第2期重点政策の一つとなる見込み。13日(現地時間)には具体的な実施計画が発表される予定だ。
イエレン長官は「単なる補助金政策ではなく、持続可能な利益循環構造を作ることが重要」と述べ、民間企業との協力体制構築を呼びかけた。特に中小企業が技術革新の果実を享受できる枠組み作りを重視しているという。
業界の反応
AMDのリサ・スーCEOは「利益分配モデルが研究開発投資の持続性を高める」と評価する一方、実施細則の透明性確保が必要だと指摘。業界団体からは「過度な規制にならないよう留意してほしい」との声も上がっている。
イエレン長官はこうした懸念に対し、「柔軟な適用基準を設ける」と応じ、業界との対話を継続する意向を示した。WTO加盟国との調整も進めており、国際的な整合性を確保すると説明している。
今後の展開
今月下旬にはパイロットプログラム参加企業が公表される見通し。自動車メーカーや製薬会社など幅広い業種からの応募が想定される。
専門家は「この政策が2026年度予算の目玉となる可能性が高い」と分析。次期大統領選挙をにらんだ経済政策としても注目を集めている。