また別の欧州国がPolymarketを禁止…多額の罰金を警告
オランダの賭博規制当局であるKansspelautoriteit(KSA)は、予測市場プラットフォーム「Polymarket」を禁止し、運営会社に対し最大42万ユーロ(約6,300万円)の罰金を科す可能性があると警告しました。これはPolymarketが同国の賭博規制法に違反していると判断されたためです。欧州市場からの撤退を余儀なくされるPolymarketの現状と、予測市場をめぐる世界的な規制動向について詳しく解説します。
Polymarket、欧州市場から撤退へ
KSAは、Polymarketがオランダ国内でライセンスなしに賭博サービスを提供していたと指摘。運営会社Adventure One QSS Inc.に対し、即時サービスの停止と最大42万ユーロの罰金を科す可能性があると発表しました。同社はこの決定に異議を唱えることもできますが、従わない場合、罰金額は84万ユーロに倍増すると警告されています。
「Polymarketのような予測市場は、オランダの賭博規制法に明確に違反している」とKSAの広報担当者は述べています。「当社は青少年へのマーケティング禁止、州税の支払い、ゲームの公正性保護、不審な活動の法執行機関への報告など、規制された賭博が遵守すべき要件をすべて無視している」と批判しました。
予測市場:金融インフラかギャンブルプラットフォームか?
Polymarketをめぐっては、その法的位置付けが各国で議論されています。同プラットフォームでは、ユーザーが政治結果や経済指標などのイベントの結果を予測し、仮想通貨で取引できます。支持者はこれを「集合知」を活用した金融イノベーションと位置付けますが、規制当局の多くは単なるオンライン賭博と見なしています。
仮想通貨アナリストのShayne COPlan氏は「予測市場は伝統的な金融市場とギャンブルの境界線上にある」と指摘。「規制の枠組みが明確でないことが最大の課題だ」と述べています。実際、米国では一部の州で合法とされる一方、他の州では禁止されているという複雑な状況が続いています。
オランダ当局の今回の決定は、予測市場に対する欧州連合(EU)全体の規制強化の流れを反映しています。2026年初頭には、ドイツとフランスでも類似の規制措置が取られており、Polymarketはすでにこれらの市場から撤退しています。
予測市場の今後と投資家への影響
今回の規制強化は、Polymarketユーザーにも影響を与えます。あるトレーダーはポルトガルの大統領選挙に910ドルを賭け、44,000ドルを獲得したと報告されています。しかし、こうした高収益の可能性がある一方で、規制リスクも無視できません。
BTCCの市場アナリストは「仮想通貨関連の新興サービスは常に規制との綱引きを強いられる」と指摘。「投資家は自国の規制状況を十分に理解した上で参加すべきだ」とアドバイスしています。実際、米国ニュージャージー州のクリス・クリスティ元知事は「予測市場は法律に違反している」と強く批判するツイートを2026年2月に投稿しています。
予測市場の将来性について、専門家の間でも意見が分かれています。一部は「適切な規制が整えば主流の金融商品になる」と楽観的ですが、他の専門家は「ギャンブルとして規制されることで発展が制限される」と悲観的です。