ストラテジー社、ビットコインインベットが逆風に…株価60%暴落でレバレッジETFが「壊滅的」な打撃
ストラテジー社のビットコイン関連投資が大きな逆風に直面しています。同社株価が60%も急落した影響で、運営するレバレッジETF商品が壊滅的な打撃を受けたことが明らかになりました。特に2倍レバレッジ型のETF商品では80%近い価値が失われる事態に発展。専門家からは「デリバティブ商品のリスクが露呈した典型例」との指摘が相次いでいます。
ストラテジー社のビットコイン戦略が裏目に
ストラテジー社は今年、ビットコイン価格の上昇を見込んだ積極的な投資戦略を展開していました。同社が提供するレバレッジETF商品は、ビットコイン価格の変動を2倍に増幅する仕組みで、上昇相場では高い利益を約束していました。
しかし、11月に入ってビットコイン価格が急落。これに伴い、同社の主力商品であるMSTXとMSTUという2つのETF商品は、わずか2週間で80%も価値を失う事態となりました。TMX市場のデータによると、これらの商品は一時4700万ドル以上の時価総額を誇っていましたが、現在はその10%程度にまで縮小しています。
専門家が指摘する「mNAV」の問題点
市場関係者が特に懸念を示しているのが「mNAV(市場価格調整純資産価値)」の急落です。通常、ETF商品のmNAVは1.0前後で推移しますが、ストラテジー社の商品は1.15から急落。JPモルガンのアナリストは「レバレッジ商品特有のボラティリティが増幅された結果」と分析しています。
MSCIのデータによると、同社のETF商品は過去1カ月で34%下落。特に注目されていた10商品の平均下落率は30%に達し、約8700万ドルの市場価値が失われた計算になります。
市場関係者の反応と今後の見通し
ある機関投資家は「レバレッジETFは短期取引向けの商品であり、長期保有には適さない」と指摘。BTCCのアナリストチームも「仮想通貨関連デリバティブのリスク管理の重要性を改めて認識させる事例」とコメントしています。
ストラテジー社は声明で「現在の市場状況を慎重に分析中」と述べるにとどまり、具体的な対策については言及を避けています。市場では同社の財務健全性に対する懸念が広がっており、今後の動向が注目されます。
仮想通貨市場全体への影響は?
今回の出来事は、仮想通貨デリバティブ市場全体に波及する可能性があります。ある取引所関係者は「リスク管理の甘さが露呈したことで、規制当局の目がより厳しくなるかもしれない」と懸念を示しています。
特に、レバレッジ商品を多く取り扱う取引所では、同様の事態が発生しないよう警戒感が強まっています。CoinmarkETCapのデータによると、主要な仮想通貨取引所のレバレッジ商品取引高はここ1週間で15%減少しています。