アナリスト予測:Coinbaseの第3四半期業績は堅調だが、将来性については深刻な意見の相違
仮想通貨取引所CoinbaSe(COIN)の2023年第3四半期業績について、アナリストの間では短期的な業績の強さは認めつつも、中長期的な成長見通しに関しては大きく意見が分かれている。FactSetの調査によると、アナリストは1株当たり利益(EPS)が1.14ドル、収益が18億ドルと予想しているが、2024年のEPS予想は12四半期平均で0.28ドルと大きく下方修正されている。
Coinbaseの短期的な業績見通し
COMPass Pointのアナリストは、Coinbaseの第3四半期業績が市場予想を上回ると予想している。特に、同社が展開するレイヤー2ソリューション「Base」の成長が収益を押し上げる要因として注目されている。Baseはすでに120億ドルから340億ドル規模の取引高を記録しており、Coinbaseの収益の40%を占める可能性があると見られている。
長期的なリスク要因
JPモルガンのKenneth Worthington氏は、Coinbaseのビジネスモデルに懐疑的で、2026年までにEPSが404ドルまで下落するとの予想を発表した。同氏は特にUSDCステーブルコインの収益依存度の高さをリスク要因として指摘している。
Baseプラットフォームの可能性
一方、あるアナリストはBaseプラットフォームがCoinbaseにとって重要な成長ドライバーになるとの見方を示している。BaseはすでにDeFiプロジェクトの主要プラットフォームとしての地位を確立しつつあり、これがCoinbaseの収益多様化に寄与すると期待されている。
USDCステーブルコインの影響
バークレイズのBENJamin Budish氏は、USDCステーブルコイン関連収益がCoinbaseのEBITDAの6%を占めると分析。しかし、同氏はUSDCの市場シェア減少が収益に与える影響を懸念材料として挙げている。
新規ビジネスの可能性
Coinbaseは最近、Coinbase Oneサブスクリプションサービスやデリバティブ取引プラットフォームの拡大など、新たな収益源の開拓に注力している。特にDeribitとの提携は、オプション取引市場での存在感を高める戦略と見られている。
市場の分岐した見解
アナリストの間では、Coinbaseの評価について365ドルから361ドルまで幅広い目標株価が設定されている。このような意見の相違は、仮想通貨市場の不確実性とCoinbaseのビジネスモデル転換に対する評価の違いを反映している。
競合環境の変化
Circle(CRCL)との提携関係や、CBOEなどの伝統的な金融機関の仮想通貨市場参入が、Coinbaseの競争環境を大きく変えつつある。このような環境変化が、アナリストの評価にさらに不確実性をもたらしている。
今後の注目ポイント
Coinbaseの今後の業績を左右する主要因として、Baseプラットフォームの成長持続性、USDC以外の収益源の拡大、規制環境の変化などが挙げられる。短期的な業績の強さと長期的な持続可能性のバランスが、投資家の判断基準となると見られる。
※本記事は投資アドバイスではありません。