テザーが支援するノーザンデータ、ランブルへの11.7億ドル売却交渉中:詳細解説

米国動画プラットフォームのランブルが、AI競争への本格参入を目指し、テザー支援のノーザンデータを約11.7億ドルの全株式取得で買収する検討に入った。独立系クリエイター支援で知られる同社は、この買収によりグローバルAIクラウド市場での主導権獲得を狙っている。
交渉が成立した場合、ノーザンデータ株主は保有株1株につき2.319のランブルクラスA株を受け取り、合併後の会社の約33.3%を所有することになる。現時点での提案はデューデリジェンス、交渉、規制当局の承認に依存している。
ランブルが狙うノーザンデータのGPU鉱脈
買収提案の背景にあるのは、ノーザンデータが保有するTaiga CloudとARdentデータセンター部門だ。Taigaは約20,480基のNvidia H100 GPUと2,000基以上のH200 GPUを保有しており、現在のAIブームを支える高性能チップを多数有している。
ノーザンデータはジョージア州に180MWのサイトを含む5つのデータセンターサイトを運営しており、ランブルはこれらのハードウェアを統合することでグローバルAIクラウドリーダーへの転換を図るとしている。
ビットコイン採掘事業の売却が条件
取引成立の条件として、ノーザンデータはPeak Miningビットコイン事業を事前に売却する必要がある。このプロセスは既に進行中で、米国マイナーのエレクトロン・エナジーへの2.35億ドルでの売却が合意されている。売却益はテザー(ノーザンデータの54%を所有)への株主貸付金の一部返済に充てられる予定だ。
テザーの全面支援
テザーはこの計画を全面的に支援しており、他の株主と同条件でノーザンデータ株をランブル株に交換する方針。また、複数年にわたるGPU供給契約を通じてランブルの主要顧客となる予定だ。
市場の反応は冷ややか
こうした動きにも関わらず、ニュース発表後ノーザンデータ株は27%急落し、1年ぶりの安値を記録した。提案価格は1株あたり約18.3ドルと、フランクフルト市場での前日終値比32%のディスカウントとなっている。
現時点では買収は可能性の域を出ないが、ランブルが正式に動き出せば、仮想通貨バックドベンチャーが業界構造をどう変えるのか注目される。
翻訳者:Sn1p3rZ