ビットコイン、11万ドル突破でATHまで2%に迫る—米ドル建てとUSDT建てのスプレッド縮小
ビットコインは7月3日、11万ドルを突破し、数日間にわたる上昇局面を締めくくった。この動きは、法定通貨とステーブルコイン市場における取引の違いを如実に示すものだ。取引高世界最大の取引所Binanceでは、この上昇前の数日間、BTCUSDがBTCUSDTに対し平均36.33ドル(約0.034%)の狭くも一貫したプレミアムを維持していた。
この差は小さいものの、数週間にわたって持続していることから、市場全体を分析する際に見落とされがちな微妙な需要の偏りや流動性の動向が浮かび上がる。
6月29日から7月3日(09:55 UTC)にかけてのTradingViewのデータ(5分足)によると、BTCUSDは97.7%の時間でUSDT建てよりも高値で取引されていた。スプレッドは6月30日の欧州時間朝に0.103%でピークに達し、わずか数回だけ逆転した。マイナス幅が集中したのは21:00 UTC前後で、米国時間深夜の取引において法定通貨の流入減少またはステーブルコイン利用の増加を示唆している可能性がある。
今朝のブレイクアウト時にはスプレッドが急縮小。09:40 UTC頃にビットコインが11万ドルを突破した際、プレミアムはわずか0.013%まで圧縮された。これはBTC-USDT板への流動性急速な移行、またはオーダーブックが薄くなる中でアービトラージャーが素早くギャップを埋めたことを示唆する。これはブレイクアウト時のボラティリティにより取引ペア間の価格が収斂するという歴史的なパターンとも一致する。
時間帯別のパターンからは、地域別資金フローの影響も明らかだ。BTCUSDは08:00から14:00 UTC(欧州コア時間)にかけて一貫してUSDT建てを上回り、米ドル決済が好まれる、またはアクセスしやすい地域のデスクによる法定通貨建て取引の選好が窺える。

0.03%のスプレッドは些細に思えるかもしれないが、数十億ドルの名目取引高で積み上がる。1日100億ドルの取引では、このスプレッドから生じる総機会額は300万ドルに達する。市場が機械的な効率性で動く中でも、特に11万ドル突破のような高ボラティリティ局面では、法定通貨建てとステーブルコイン建ての微妙な乖離に情報が潜んでいることがデータから明らかだ。
翻訳者:Sn1p3rZ