「ミズホ証券、サークル目標株価を85ドルに下方修正…「USDCの中期的成長見通しは過大評価」と悲観的予測」
ミズホ証券がサークル・インターーネット・グループ(Circle Internet Group)の株式について「アンダーーパフォーム(市場収益率を下回る)」評価を下し、目標株価を85ドルに設定した。同社はUSDC(ステーブルコイン)の中期的成長見通しが過大評価されていると指摘。2027年の予想売上高45億ドルも過度に高い設定だと分析している。一方、バーンスタイン証券は230ドルの目標株価を維持するなど、アナリスト間で見解が分かれる状況だ。
なぜミズホ証券はサークル株に警戒を促しているのか?
ミズホ証券のダン・ドレブアナリスト率いるチームは、サークル株について「アンダーーパフォーム」評価を初めて付与。現在200ドルを超える株価に対し、85ドルという大幅に低い目標株価を提示した。その主な理由として、①今後の利下げ可能性、②USDC流通量の「相対的な停滞」、③構造的に高い流通コストの3点を中期的リスクとして挙げている。特に、金利低下が予想される環境下では、USDCの収益性がさらに圧迫される可能性が高いと分析。2023年の61%から2025年初頭には39%まで収益率が低下した事実も憂慮すべき点だ。

USDCの市場現状と競争環境の変化
サークルが発行するUSDCは時価総額約620億ドルで、テザー(USDT)に次ぐ世界第2位のステーブルコイン。しかし、4月以降の流通量が約620億ドルで横ばい状態にあることが、売上目標達成の障壁と見られている。さらに、「GENIUS法」のような新規制が競争激化を招き、USDCの商品化リスクを高める可能性も指摘。コインベースなどのパートナー企業に利益の大部分が分配される現行ビジネスモデルの持続性にも疑問符が付いている。
アナリスト間で分かれる評価
バーンスタイン証券は230ドルの目標株価を維持し、「今後10年間のインターネット・ドル・ネットワークの中核」と高評価。韓国個人投資家からの人気も高く、上場以降約9,200億ウォン(約6億7,657万ドル)の純買い越しを記録している。しかしBTCCアナリストチームは「短期的な投機熱が先行しすぎている」と警告。透明性と規制順守で業界の信頼を得ているものの、収益構造の根本的な見直しが必要との見解を示した。
サークルの今後の課題と成長戦略
サークルは最近、米国銀行認可を申請し、USDC準備金を直接保管できる受託機関としての役割も模索中。これが実現すれば収益構造改善の契機となる可能性がある。一方で、CoinGlassのデータによると、USDTの時価総額が約1,590億ドルと圧倒的なシェアを維持しており、USDCが市場リーダーに躍進するにはさらなる差別化戦略が必要だ。特に、機関投資家向けの新たなユースケース開発が今後のカギを握ると専門家は指摘する。
FAQ
ミズホ証券がサークル株の目標株価を85ドルに設定した理由は?
ミズホ証券は、USDCの中期的成長見通しが過大評価されていると考えています。特に、金利低下環境での収益性悪化、USDC流通量の停滞、高い流通コスト構造を主要リスクとして挙げ、現在の株価水準がこれらのリスクを十分反映していないと判断しました。
USDCの現在の市場ポジションは?
USDCは時価総額約620億ドルで、テザー(USDT)に次ぐ世界第2位のステーブルコインです。しかし、4月以降の流通量が横ばい状態が続いており、市場シェア拡大が課題となっています。
サークル株に対するアナリストの評価は分かれている?
はい、ミズホ証券が「アンダーーパフォーム」評価を付けたのに対し、バーンスタイン証券は230ドルの目標株価を維持するなど、アナリスト間で見解が大きく分かれています。
サークルが直面する主なビジネスリスクは?
主なリスクとして、①収益の大部分をパートナー企業に依存するビジネスモデル、②新規参入者による競争激化、③規制環境の変化、④金利変動による収益性の不安定化などが挙げられます。
韓国投資家のサークル株への反応は?
韓国では個人投資家からの人気が高く、上場以降約9,200億ウォン(約6億7,657万ドル)の純買い越しを記録しています。特に仮想通貨に詳しい若年層投資家の関心が集まっています。