ビットコイン、需要減退続けば9万2000ドルまで下落の可能性—CryptoQuant分析
ビットコインの価格上昇勢いが減速している。オンチェーン指標や市場指標が需要の軟化を示しており、一段の調整リスクが浮上している。
CryptoQuantリサーチヘッドのフリオ・モレノ氏が6月19日に発表した記事によると、ビットコイン(BTC)の蓄積ペースは、5月に11万2000ドル近くまでの過去最高値を記録した後、ここ数週間で顕著に鈍化している。
見かけ上の需要成長は過去30日間で11万8000BTCと、5月下旬に観測された22万8000BTCの約半分にまで減少。モレノ氏はさらに、大口投資家(ホエール)や米国上場ETFのビットコイン購入量が50%以上減少したこと、短期保有者が5月27日以降80万BTCを処分したことを指摘。これは新規投資家の参加が減退している兆候だとしている。
ビットコインが11万ドル以上の水準を維持できなかったことを受け、先物データでは利益確定と新規ショートポジションの増加という戦術的転換が見られた。CryptoQuantの「Traders' Behavior Dominance」指標によると、ビットコインが10万5000ドル圏まで下落する過程でショートポジションが増加した。
CryptoQuantの別のアナリスト、DARkfost氏は、実現利益がまだ10億ドル未満と小さく市場ピークを示唆する段階ではないものの、真の問題は需要の停滞だと指摘。現在の市場はバランスが取れており、大きな利益確定やパニック売りは見られないが、次の上昇を支えるような強い需要も欠けている状態だという。
執筆時点でビットコインは約10万4707ドルで取引されており、5月22日のピーク値11万1814ドルから6.5%下落、当日比ではほぼ横ばい。過去1週間の値幅は10万3645ドルから10万8771ドルだった。
日足チャートでは、ビットコインは20日ボリンジャーバンドの中ライン(10万5854ドル)をやや下回る水準で推移しており、10万8000ドル付近が抵抗線となっている。ボリンジャーバンドはやや収束しており、ボラティリティの低下を示唆。RSIは47.75で、勢いは中立圏にある。

5月の高値以降、価格は短期下降トレンドにあり、統合ゾーンの上限を回復できていない。需要がさらに弱まれば、ビットコインは10万1000ドルの支持線をテストする可能性があり、CryptoQuantの「Traders' On-chain Realized Price」が示す9万2000ドルが次の主要な下支えラインとなる。
強気シナリオとしては、高出来高で10万8000ドルを突破すれば11万1814ドルの高値再テストも視野に。一方、10万1000ドルを下抜けた場合は、より深い調整が始まる可能性を示唆する。
翻訳者:ShadoWHunt0r