NVIDIA、2026年のゲーミングGPUリリース見送り検討…HBM不足でAIチップに集中
NVIDIAが2026年に予定していたゲーミング向けGPUのリリースを見送る可能性が浮上しています。HBM(High Bandwidth Memory)の供給不足が深刻化する中、同社はAIチップ生産にリソースを集中させる方針を検討しているようです。業界関係者によると、2026年時点でHBM供給の90%近くがAIチップに割り当てられる見込みで、ゲーミングGPU向けの供給は10%程度に制限される可能性があります。
HBM供給不足がゲーミングGPUに与える影響
SKハイニックスなどのHBMメーカーは、2026年までにAIチップ向けのHBM需要が急増すると予測しています。特にNVIDIAのAIチップ「GB300」シリーズの生産拡大がHBM需給を逼迫させる主要因となっており、同社は2026年のゲーミングGPU「RTX」シリーズのリリースを見送る可能性があるとの観測が強まっています。
BTCCアナリストチームによると、「AIチップ市場の急成長がHBM需給に大きな影響を与えており、NVIDIAは収益性の高いAIチップ生産を優先せざるを得ない状況」と指摘。2025年のHBM供給の約75%がAIチップ向けに使用され、2026年には90%近くに達すると予測しています。
NVIDIAの戦略転換と市場への影響
NVIDIAは2026年に向け、AIチップ「GB300」の生産を大幅に拡大する計画です。同チップは1台あたり約5000万〜8000万ウォン(約500万〜800万円)で取引される見込みで、ゲーミングGPUよりもはるかに高い収益性が見込めます。
「AIチップ市場の成長率は2025年に72.7%、2020年比で62%増加すると予想されており、NVIDIAとしては収益性の高い分野にリソースを集中させる戦理的判断」とBTCCアナリストは解説します。
HBMとDDR5の需給バランス
HBMとDDR5の需給バランスも注目されています。SKハイニックスはHBM4の開発に注力しており、DDR5との生産リソース配分が課題となっています。
「AIチップ需要の急増でHBM供給が逼迫する中、2027年までにDDR5との生産バランスをどう調整するかがメーカーの課題」と業界関係者は指摘しています。