サークル、上場後初の四半期で売上53%急増…USDC成長により株価10%上昇(2025年8月13日)
仮想通貨企業のサークル・インターーネット・グループ(Circle Internet Group)が、上場後初の四半期決算で53%の売上増を記録。同社が発行するステーブルコインUSDCの成長が株価10%上昇につながった。市場関係者は「予想を上回る好決算」と評価している。
サークルの四半期決算概要
2025年第2四半期(4-6月期)のサークルの売上高は6億5810万ドル(前年同期比53%増)を記録。特にUSDC関連事業が全体売上の90%を占める613億ドル規模に成長したことが収益拡大の原動力となった。12日(現地時間)に発表された決算は市場予想(6億4730万ドル)を上回り、この発表を受けて株価は10%上昇した。
USDCの成長が業績を牽引
サークルが発行するステーブルコインUSDCの時価総額はこの四半期で90%増加し、613億ドルに達した。同社のジェレミー・アレアCEOはCNBCのインタビューで「USDCの採用が金融機関や企業間で急速に拡大している」と述べ、今後の成長持続性に自信を見せた。市場アナリストの間では「DeFi(分散型金融)市場の拡大と伝統的金融機関のブロックチェーン採用増がUSDC需要を後押ししている」(BTCCアナリスト)との見方が支配的だ。
上場後の株価動向
サークルは6月5日にニューヨーク証券取引所(NYSE)でIPOを実施。公開価格31ドルに対し、現在の株価は48.21ドル(時価総額約48億ドル)と堅調な推移を続けている。IPO時の時価総額は42億4000万ドルだったが、現在は約10億ドル増加している。
今後の事業展望
サークルは為替(FX)や決済分野への事業拡大を計画しており、「伝統的金融と仮想通貨の橋渡し役としてのポジションを強化する」(同社広報)方針。特にアジア市場でのUSDC採用拡大に注力しており、今四半期の同地域売上は前年比26%増となった。
業界専門家の見解
金融テクノロジー専門家のマーク・コーエン氏は「USDCの成長は単なる市場シェア拡大以上の意味を持つ。ドルペッグ型ステーブルコインが国際決済の新標準となる可能性を示している」と指摘。一方で規制環境の変化が今後の成長率に影響を与える可能性にも言及した。
サークルに関するQ&A
サークルの主な収益源は何ですか?
サークルの収益の90%以上がUSDC関連サービスから発生しています。残りは金融テクノロジーソリューションやコンサルティングサービスなどが占めています。
USDCの競合はどのような企業ですか?
USDCの主な競合はテザー(USDT)で、ステーブルコイン市場の約70%のシェアを握っています。ただしUSDCはより高い透明性と規制順守で機関投資家からの信頼を得ています。
サークルの今後の成長見通しは?
BTCCアナリストチームは「伝統的金融機関のブロックチェーン採用が進む中、USDC需要は今後2-3年でさらに拡大する可能性が高い」と予測しています。ただし規制環境の変化には注意が必要です。