「ホワイトハウスが共和党指導者を召集、トランプ氏の巨額法案に脅威」
ホワイトハウスは共和党の保守派と穏健派を集め、税制・支出法案の支持拡大を図ったが、党内対立が激化。自由党団は修正要求で強硬姿勢を示し、法案成立のタイムラインが危ぶまれている。医療補助削減や緑エネルギー税制優遇廃止に反発する穏健派の動向も焦点だ。
自由党団が法案修正を要求、ホワイトハウスとの対立先鋭化
保守派の自由党団メンバーが真っ先に反対の声を上げた。ラルフ・ノーマン下院議員は委員会で手続き規則への反対票を投じ、他のメンバーと共にホワイトハウス訪問を表明。彼らは上院版法案が下院の支出削減方針から逸脱していると主張しており、アンディ・ハリス議長は「修正なしでは手続き投票に反対する」と述べた。ホワイトハウスの圧力に対し「我々には投票権がある」と啖呵を切る一幕も。共和党指導部は上院通過法案の変更を拒否しているが、党内調整は難航している模様だ。
ジョンソン議長の苦悩:分裂する共和党の調整役
マイク・ジョンソン下院議長は自由党団メンバーを含む保守派議員と会談。「生産的だった」と述べたものの、投票実施の確約は避けるなど苦しい立場だ。ノーマン議員は「法案を上院に差し戻すべき」と主張し、トランプ大統領の意向をにじませた発言も。一方、穏健派共和党議員らは医療補助削減や緑エネルギー税制優遇廃止に懸念を表明。特にカリフォルニア州選出のデイビッド・バラダウ議員は「重要な資金流を断つ法案は支持できない」と強硬姿勢だ。
トランプ氏の「壮大で美しい」法案が直面する現実
大統領が7月4日までの成立を目指す法案は、党内の深刻な対立に巻き込まれた。自由党団の抵抗に加え、1月6日事件でトランプ氏の弾劾に賛成したバラダウ、ダン・ニューハウス両議員の反対も予想される。共和党消息筋によれば、下院通過版に近い妥協案が検討されているが、各派の要求を満たす調整は容易でない。ホワイトハウスが「議員に滞在命令」を出したとの情報も飛び交う中、法案の行方は不透明さを増している。