NASA、月面着陸を2028年に再設定…12兆ウォン投入し「民間主導」の勝負に出る
NASAは有人月面探査計画「アルテミス計画」の有人月面着陸目標を2028年に再設定し、約12兆ウォン(約1.2兆円)の予算を投入して民間企業主導の宇宙開発を推進する方針を明らかにした。この決定は、技術的な課題や予算配分の見直しを反映したもので、有人宇宙探査における新たな戦略的転換点となる。
アルテミス計画の最新スケジュールと予算配分
NASAは2026年3月2日現在、アルテミス計画の進捗状況を発表し、有人月面着陸を2028年に延期することを正式に決定した。当初は2024年を目標としていたが、技術的課題や予算制約により計画が遅れていた。今回の決定により、総予算188億ドル(約2.7兆円)のうち83億ドル(約1.2兆円)が「探査」分野に割り当てられる見込みだ。
特に注目されるのは、民間企業との協力体制強化で、月面着陸船の開発をSpaceXなどに委託する方針。NASAのビル・ネルソン長官は「民間企業の技術力と柔軟性を最大限活用することで、持続可能な月探査を実現したい」と述べ、新たな宇宙開発モデルへの転換を強調した。
2027年に予定される重要なテストミッション
アルテミス計画の重要な節目となるのが2027年に予定されている月周回軌道(LEO)有人飛行テストだ。このミッションでは、新型宇宙船「オリオン」とSpaceXの月面着陸システムの統合試験が行われる。成功すれば、2028年の有人月面着陸に向けた最終準備段階に入る。
宇宙起業家のジャレッド・アイザックマン氏は「このテストは有人宇宙飛行の新時代を開く重要な一歩になる」とコメント。NASA関係者によれば、アルテミスIIIからVまでのミッションで段階的に月面基地建設を進める計画という。
韓国航空宇宙研究院(KASA)との協力関係
NASAは韓国航空宇宙研究院(KASA)との協力を強化し、月面探査技術の共同開発を進めている。KASAは研究開発予算の4.5%にあたる9495億ウォンを宇宙探査分野に割り当て、「K-RadCube」プロジェクトなどでNASAと連携する方針だ。
韓国政府関係者は「2028年の有人月面着陸を目標に、NASAとの技術協力を深化させたい」と述べ、有人宇宙探査分野での国際協力の重要性を強調した。特に月面資源探査や生命維持システムなどで韓国企業の技術が活用される見込みだ。