EUと中国のレアアース規制強化に対し、米国・G7と連携した強硬対応を模索…「結束した強硬姿勢」
2025年10月15日、EUは中国によるレアアース輸出規制の強化に対抗するため、米国やG7諸国と連携した共同対応を検討している。EU当局者は「結束した強硬姿勢で臨む」と述べ、戦略的資源の供給網確保に向けた動きを加速させている。中国は世界のレアアース供給の70%を占めており、EUは100%近くを中国に依存している現状を打破するため、代替調達先の開拓や国内生産拡大に乗り出した。
EUとG7、中国のレアアース規制に対抗
EUは15日、G7財務相会合で中国のレアアース輸出規制への共同対応を協議した。EU当局者は「市場の歪みを是正し、戦略的資源の安定供給を確保する必要がある」と強調。2025年までに中国依存度を50%以下に引き下げる目標を掲げ、アフリカやオーストラリアとの新たな供給協定締結を進めている。
代替調達先の開拓と国内生産拡大
EUは今後5~10年でレアアースの自給率向上を目指し、域内生産拡大やリサイクル技術の開発に100億ユーロを投資する計画だ。特に自動車用磁石や風力タービン向けの重レアアース確保が急務となっている。ある産業アナリストは「中国の優位性を崩すには時間がかかるが、多角的な供給網構築は不可避だ」と指摘する。
産業界の反応と今後の見通し
ドイツの自動車メーカーは「サプライチェーン再編には莫大なコストが伴う」と懸念を示す一方、フランス企業は早くもカナダ企業と長期供給契約を締結した。EU委員会は10月中に具体的な行動計画を公表する予定で、G7首脳会談でも本件が主要議題となる見込みだ。
専門家の分析
BTCCリサーチチームのアナリストは「今回の動きは単なる資源問題を超え、新冷戦構造の一端を示している」と分析。地政学リスクが高まる中、企業はサプライチェーンの多元化作業を急ぐ必要があると指摘した。
よくある質問
なぜレアアースが重要なのか?
レアアースはEVバッテリーや軍用機器など先端技術に不可欠で、供給不安が世界経済に与える影響は計り知れません。
EUの代替調達先は?
ベトナム、ブラジル、オーストラリアなどが候補ですが、中国の生産規模には及ばないのが現状です。
一般消費者への影響は?
電子機器やEVの価格上昇を招く可能性があり、中長期的な影響が懸念されています。