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「ニューーヨーク株市場、史上最高値更新の行進も追加上昇への期待感は後退…」年末相場は現在と同水準か

「ニューーヨーク株市場、史上最高値更新の行進も追加上昇への期待感は後退…」年末相場は現在と同水準か

Published:
2025-07-15 21:36:04
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ニューヨーク株式市場は7月14日(現地時間)、史上最高値更新の勢いを見せているが、専門家の間では年末のS&P500指数が現在の水準から大きく変わらないとの見方が強まっている。RBCキャピタルマーケッツやヤデニリサーチなどの主要機関が相次いで年末目標値を上方修正したものの、トランプ大統領の関税政策が市場の追加上昇を阻む要因となっている。

ニューヨーク証券取引所の様子

主要指数が相次いで史上最高値更新

7月14日、ニューヨーク株式市場は主要3指数がそろって堅調な動きを見せた。S&P500指数は7月10日に記録した史上最高値に迫る水準で取引を終え、ダウ平均株価も昨年12月4日に更新した45,014.04ポイントに向けて上昇基調を維持。ナスダック総合指数は7月9日以降、11日を除く3営業日連続で史上最高値を更新する勢いだ。

BTCCチームのアナリストは「夏季以降の市場は安定した動きを見せるだろうが、大幅な上昇は期待しにくい」と指摘。特にトランプ政権の関税政策が不透明要素として市場心理に影響を与えていると分析する。

専門機関の年末目標値は上方修正も

RBCキャピタルマーケッツのローリ・カルバシーナ氏は7月13日、S&P500指数の年末目標値を5,730から6,250に引き上げた。これは現在の水準から約9%上昇した数値だが、同氏は「下半期の市場は中立的な展開になる」と予想している。

一方、ヤデニリサーサーチのエド・ヤデニ氏は目標値を6,500とし、「市場はV字回復後、平方根(√)のような形で横ばい傾向になる」と独自の見解を示した。同氏によれば、関税ショックからの回復は見込めるものの、さらなる上昇にはトランプ政権の政策転換が必要だという。

トランプ関税が市場の天井形成

7月7日、トランプ大統領が韓国や日本などに対し貿易書簡を送付し、大規模な関税を一方的に通告したことが市場に重しとなっている。バンク・オブ・アメリカのサビタ・スブラマニアン氏も「S&P500指数は年末に6,300程度と想定」と述べ、現在の水準から大きな変動はないとの見方を示している。

TradingVieWのデータによると、S&P500指数の予想PERは約21倍と歴史的高水準にあり、追加上昇余地が限られていることも専門家の慎重論の背景にある。

市場関係者の見方は

あるヘッジファンドマネージャーは匿名を条件に「関税問題が解決しない限り、市場は現在のレンジから抜け出せない」と指摘。別のアナリストは「企業業績の堅調さが市場を下支えしているが、上昇には新たな材料が必要」と話す。

CoinGlassのデータを分析したBTCCチームは「オプション市場では年末に向けたリスク回避姿勢が強まっており、ボラティリティの上昇を警戒する動きも見られる」とコメントしている。

今後の注目ポイント

今後の市場動向を左右する主な要因として、(1)米中貿易交渉の行方、(2)米企業の四半期決算、(3)FRBの金融政策、の3点が挙げられる。特に7月下旬から本格化する決算シーズンの結果次第では、一時的な上昇も期待できるが、持続的な上昇トレンドの形成には至らないとの見方が支配的だ。

あるベテランアナリストは「歴史的に見ても、夏季から年末にかけて市場が横ばいになるケースは珍しくない」と指摘し、投資家に対して過度な期待を戒めている。

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