カルダノが処理性能65倍の大型アップグレード「Leios」を6月テストネット開始──2026年メインネット実装へ向け資金提案
カルダノ(ADA)の開発元インプット・アウトプット(IO)が22日、次世代スケーリング技術「Leios」による65倍の処理性能向上を目指す大型アップグレード計画を発表。テストネットは2026年6月開始、メインネット実装は同年末を目標としており、2026年度トレジャリー資金要求では前年度比50%減の9件の提案を提出。これによりカルダノ・エコシステムはスケーラビリティの劇的改善とDeFi・NFT市場での競争力強化を見込む。
Leiosでスループット最大65倍へ、6月テストネット展開予定
提案は全9件で構成されており、資金要求額は前年比で約50%削減されている。IOはリソースを重要分野に集中させる一方、エコシステムの自立性を高める方針を明確に打ち出した。
今回の提案の中核となるのが、Leiosを中心としたパフォーマンス向上だ。現在のネットワークに対して10〜65倍のスループット向上を目標としており、2026年6月のテストネット展開を経て、同年末までのメインネット実装を目指している。
レイヤー2技術である「Hydra」および「Midgard」の活用によって、サブ秒レベルのファイナリティと低コストな取引環境の実現も掲げられている。加えて、スマートコントラクト基盤「Plutus」の最適化により、スマートコントラクト実行時の負荷を約25%削減する見込みだ。
機能面では、ステーブルコインで手数料を支払える「バベル手数料」や、ビットコインのDeFi流動性をカルダノに取り込む「Pogun」など、新たなユースケースへの対応も含まれている。開発者向けツールやドキュメントの整備も進め、オンボーディングの障壁を引き下げる方針だ。
セキュリティ面では、形式検証・適合テスト・実装非依存の仕様設計・継続的な監査を通じ、アップグレードに伴うリスクを抑制する体制を整える。
また、資金戦略にも変化がある。IOはトレジャリーへの依存を段階的に抑えながら、開発・運用の一部を専門パートナーへ移管する方針を示した。特定組織への集中を避け、より自律分散的なエコシステムの構築を目指すとしている。
今回の提案に関するDRep(委任代表者)による投票をすでに開始しており、締切は5月24日となっている。コミュニティの判断が、カルダノの今後の開発方針に影響を与えることになりそうだ。
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