ビットコインとゴールド:テザーの最新投資が示す『デュアルピラー戦略』
- ステーブルコイン大手のテザーは、ポートフォリオにゴールドを保有することの重要性について言及。
- エルサルバドルに拠点を置く同社は、カナダのゴールド・ロイヤルティ企業に多額の出資を実施。
- テザーはまた、約107億ドル相当のビットコインを大量に保有。
ステーブルコイン発行元のテザーは、『デジタルゴールド』とも呼ばれるビットコインと並んで安全資産としてのゴールドを推奨し続ける中、ゴールド関連企業への出資を完了した。
エルサルバドルに本拠を置く同社は木曜日、投資アドバイザーであるラ・マンチャ・インベストメンツを経由して、トロント証券取引所に上場するカナダのゴールド・ロイヤルティ企業、エレメンタル・アルタス・ロイヤルティズ社の普通株78,421,780株(発行済み株式の31.9%)を取得したと発表した。
テザーはこの株式に対し1億2,150万カナダドル(約8,900万米ドル)を支払った。エレメンタル社の株価(ELEMF)はOTC市場データによると現在1株1.14ドルで、当日約1%上昇している。
「テザーがゴールドとビットコインへの投資を拡大しているのは、より強靭で透明性の高い金融システムを構築するという我々の将来を見据えた戦略を反映している」と、テザーのCEOパオロ・アルドイーノ氏は声明で述べた。
「ビットコインが通貨インフレに対する究極の分散型ヘッジを提供するのと同様に、ゴールドは時代を超えて価値を保証する資産であり続けている」と同氏は付け加えた。
テザーは声明の中で、ビットコインと物理的なゴールドの両方を保有するアプローチを「デュアルピラー戦略」と呼んでいる。
テザーは時価総額で第3位の仮想通貨USDTを発行しており、通常最も取引量の多いデジタル資産である。同社の主力製品はステーブルコインであり、複数の暗号ネットワーク上で動作し、米ドルの価値に連動するデジタルトークンだ。
同社はドル準備金を保有することでデジタルトークンの価値をドルと連動させている。ステーブルコインとしてのUSDTは以前、従来の銀行を利用せずにシームレスに取引を開始・終了したい暗号トレーダーによって使用されていたが、現在では弱体通貨国の個人投資家が米ドルへのエクスポージャーを得るためにも利用されているとテザーは説明する。
テザーはまた、10万BTC以上(時価約107億ドル)と物理的なゴールド約80トンを保有していると発表。先月開催された「ビットコイン2025」カンファレンスでアルドイーノ氏は、ポートフォリオにゴールドを組み入れることが有効だと述べた。
同社はゴールド準備金に裏付けられたステーブルコイン「XAUt」も展開しており、CoinGeckoによると時価総額は8億3,300万ドル以上。テザーは4月、XAUTを裏付けるゴールドを7.7トン以上保有していると報告した。
(翻訳:DARkPhoenix1)