BitGo、2025年後半のIPOを検討 上半期に1000億ドルの資産保管
仮想通貨カストディ企業のBitGoが、2025年後半にも株式公開(IPO)を検討している。これは、機関投資家の信頼の高まりを示す保管資産の急増を受けた動きだ。
6月25日にブルームバーグがBitGoのアジア太平洋地域マネージングディレクターABel Seow氏に行ったインタビューによると、同社の保管資産は上半期に600億ドルから1000億ドルに急増した。Seow氏はこの67%の増加について、世界的な仮想通貨の採用拡大と規制の明確化が組み合わさった結果だと説明した。
BitGoが現在保有する資産の半分はステーキングに充てられている。ステーキングは、ブロックチェーン取引の検証を支援するためにトークンを預け入れ、収益を生み出す仕組みだ。2013年に設立された同社は現在、機関客戶向けにカストディ業務に加え、取引、貸し出し、借り入れ業務を監督している。
同社は2023年にシリーズCラウンドで1億ドルを調達し、バリューションは17億5000万ドルに達した。この際にはValor Equity PARtners、DRW Holdings、Redpoint Ventures、ゴールドマン・サックスなどの投資家が参加した。
BitGoがIPOを実現すれば、米政府からの新たな支援を得て上場を目指す仮想通貨企業の増加に加わる重要な節目となる。ドナルド・トランプ大統領は再就任以来仮想通貨を支持し、仮想通貨に好意的な規制当局者を任命するとともに、ステーブルコインに特化した立法を提唱している。
BitGoは国際展開も進めている。韓国のハナ金融グループとSKテレコムは2024年にBitGo Koreaの株式を取得した。Seow氏によると、この合弁事業は「順調に進展している」という。同社はまた2025年にドバイで事業を開始した。
保管資産の成長に加え、BitGoは今四半期にいくつかの戦略的動きを見せた。6月19日には、KuCoinがBitGo SingaporeのGo NetWorkと統合し、取引所外決済を可能にした。これはKuCoinの20億ドル規模「Trust Project」の一環として、機関投資家の取引における信頼性と安全性を高めるものだ。
同社はまた6月、VivoPowerの財務部門向けに2億5000万ドル規模のXRP(XRP)取得を3回に分けて仲介した。さらにFlareやSongbird向けのステーキングを含む、XRPエコシステムのサポート拡大も行っている。
今月初めには、BitGoはHedera(HBAR)ネットワーク上に機関向け分散型金融(DeFi)を支えるカストディ及び決済ツールを構築する計画を発表した。また6月23日にはHTXと提携し、大規模客戶向けにGo Networkを通じた安全で保険付きの取引所外取引を提供すると発表した。
翻訳: CyberWolf9