7.2兆円分のビットコインを保有するStrategy社、株価が17%急落 - 仮想通貨バリュエーションの試金石
ビットコインの巨大保有者が揺らいだ。マイクロストラテジーとして知られる企業が、市場を冷や水のように浴びせる株価下落を記録した。
数字が物語る現実
7.2兆円。これは同社がバランスシートに載せるビットコインの評価額だ。しかし、その巨額のデジタル資産は、伝統的な株式市場における同社の評価を守り切れなかった。単一セッションで17%の急落は、投資家の神経を逆なでするには十分すぎる動きだ。
相関関係の崩壊?
ビットコインそのものの価格が比較的安定している、あるいは上昇している局面で、主要保有企業の株価がこれほどまでに乖離する現象は、従来の「プロキシ投資」理論に疑問を投げかける。機関投資家たちは、企業の本業の収益性、負債構造、そして何よりも「ビットコイン以外に何があるのか」という根本的な問いに、改めて焦点を当て始めている。
金融界の皮肉
ウォール街の古老たちは、伝統的な会計基準では「無形資産」に分類されるものにこれほど依存する企業の評価に、そっと冷笑を浮かべているかもしれない。結局のところ、四半期ごとのキャッシュフローという現実は、ホワイトペーパーやハッシュレートよりも重いのだ。
しかし、ここにこそ長期的な視点が重要になる。戦略的なビットコインの大量保有は、単なる投機を超えた、新たな企業財務のパラダイムそのものだ。短期的な株価の揺らぎは、このパラダイムが主流となるまでの陣痛に過ぎない。真の価値は、次の金融サイクルが到来した時に明らかになる。その時、今日の下落は、チャート上の小さなノイズとしてしか記憶されていないだろう。
Strategy社の株価チャート|画像引用元:Tradingview
米Strategy社が2月5日に発表した2025年度第4四半期決算は、ビットコイン(BTC)市況の悪化が財務諸表を直撃する結果となりました。BTC価格下落に伴う評価損として174億ドルを計上した影響で、最終損益は124億ドルの赤字(1株あたり損失42.93ドル)に拡大しています。
一方で、本業のソフトウェア事業における売上高は前年同期比1.9%増の1億2300万ドルと堅調に推移しており底堅さを見せました。
71万BTC、評価額7.2兆円を保有
同社は現在713,502BTCを保有しており、評価額は約460億ドル(約7.2兆円)。平均取得価格76,047ドルに対し、現在のBTC価格は約15%下回っています。
マイケル・セイラー会長は713,502BTCに達した保有量を「デジタル要塞」と表現。巨額の評価損を計上してもなお、BTC中心の財務戦略を堅持する姿勢を鮮明にしています。市場の関心は今後BTC価格の回復が株価反転のトリガーとなるかに集まりそうです。
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記事ソース:strategy.com、Bitcointreasuries.net