アパレル大手ANAP、ビットコイン事業に本格参入──8月までに1,000BTCの保有を計画
ファッション業界の異端児ANAPが、デジタルゴールドラッシュに参戦。伝統的な小売戦略をバイパスし、8月末までに1,000BTCの積み上げを公表──「分散型ウォレットより自社バランスシートが信頼できる」と宣言。
「ビットコインは新しいブランドエクイティ」とCEO。機関投資家顔負けの積極姿勢に、アナリストからは「次の決算で減損処理のサプライズがあるかも?」との皮肉も飛び出す。
仮想通貨バブル2.0の波に乗るか、それともFSAの監視レーダーに引っかかるか。小売業界初の本格的なコーポレートホルダー誕生に市場が注目。
女性・子ども向けのカジュアルファッションブランド「ANAP(アナップ)」を運営する東証スタンダード上場のANAPホールディングスは、連結子会社であるANAPライトニングキャピタルを通じて、「ビットコイン事業」を本格的に開始すると発表した。
同社は既に複数回にわたりビットコイン(BTC)を取得し財務戦略の一環として保有を強化してきたが、今後はこのビットコイン事業を新たな成長ドライバーと位置づけ、多角的な事業展開を目指す。
事業の柱として、まず「ビットコイントレジャリー戦略」を掲げ、中長期的な視点で戦略的にビットコインを保有し財務基盤を強化する。
ANAPホールディングスは、2025年8月期末までに1000BTC以上のビットコイン保有を計画していると発表。


国内上場企業によるビットコイントレジャリー戦略においては、メタプラネットが先行しており、既に8888BTCを保有。企業によるビットコイン保有量ランキング(Bitcoin Treasuries調べ)で世界10位に位置している。
なお、エネルギー事業などを手掛けるリミックスポイントも1000BTCの保有を目標として掲げている(現在、829.86BTC保有)。
関連記事:1088ビットコイン追加購入のメタプラネット、保有量で再び世界10位に
リミックスポイント、メタプラネット流戦略でビットコイン買い増し宣言──1000BTC保有目指す
次にANAPホールディングスは「トレーディング戦略」として、ビットコインおよびそのデリバティブの売買を通じて収益機会の獲得を目指す。
さらに、保有・トレーディングに留まらず、「ライフスタイル事業」として、国内外のビットコイナーをターゲットとした高機能・高デザインのライフスタイルブランド・商品を企画・開発・販売するという。
事業推進体制の強化策として、専門知識を有する人材の確保、国内外のビットコインコミュニティとの連携強化、そしてビットコイン分野の第一人者を招聘する「グローバル・アドバイザリーボード」の設置を挙げる。
ANAPホールディングスは、2025年2月に連結子会社としてANAPライトニングキャピタルを設立し、投資事業を開始。5月28日には約2億4000万円相当(15.2081BTC)のビットコインを追加購入し、グループの総保有量は102.9001BTCに達している。
|文:栃山直樹
|画像:ANAPオンラインショップから(キャプチャ)