ビットコイン4%反発も足踏み状態 利下げ観測がETF熱を上回る局面に
ビットコインが4%の反発を見せたものの、上昇に歯止めがかかっている。
利下げ観測が市場を支配
伝統的な金融政策の見通しが、デジタル資産への熱狂を一時的に凌駕している。ETF承認による資金流入期待は依然として健在だが、中央銀行の次の動きを伺う投資家の警戒感が前面に出た格好だ。
短期的な調整か、トレンド転換の兆しか
4%の値動きは、この市場では日常茶飯事とも言える範囲。しかし、上昇の勢いが鈍化している事実は無視できない。機関投資家の一部は、伝統的な金利観測に振り回される古い癖を、どうやらまだ拭い切れていないようだ。
長期的な視点では仮想通貨の本質は変わらない
金融政策の雑音に一喜一憂するのは、結局のところ短期トレーダーたちのゲーム。分散型で非中央集権的な価値貯蔵手段としての核心的価値提案は、利下げ観測がどうであれ揺るぎない。今日の足踏みは、単なるチャート上の一コマに過ぎない可能性が高い。
結局、中央銀行の次の一手を『予測』しようとする行為自体が、ある種のナンセンスだ。彼ら自身がデータに翻弄されているのに、市場がその先を読もうとする――これぞ現代金融の滑稽な儀式と言えよう。
利下げ期待がETF材料を上回り相場に勢い生まれず
日足チャートでは、ビットコインに隠れた強気ダイバージェンスが12月18日から1月25日にかけて出現した。価格は上昇トレンド中の安値となり、相対力指数(RSI)は逆に安値を更新した。
RSIはモメンタムの強さを示す。RSIが弱含む一方、価格が高値圏を保つ場合、反発の兆候になることが多い。このシグナルは一時的には機能したが、持続しなかった。ビットコインの反発は約4%で頭打ちとなり、8万9380ドル近辺まで上昇した後、再び売り圧力が強まった。
この控えめな反応は重要と言える。同じ時期(1月25日から26日にかけて)、ブラックロックのビットコイン・プレミアム収益ETF申請を受けてETFへの期待が高まった。通常であればETF関連のニュースは反発を後押しすることが多いが、今回は効果がなかった。
BlackRock just dropped the official S-1 for it's upcoming iShares Bitcoin Premium Income ETF.. no fee or ticker yet. The strategy is to "track performance of the price of bitcoin while providing premium income through an actively managed strategy of writing (selling) call options… pic.twitter.com/CZDahm4mNj
— Eric Balchunas (@EricBalchunas) January 26, 2026足りなかったのはマクロ環境からの下支えだ。Polymarketの現在のデータでは、次回FOMC会合で金利が据え置かれる確率が99%とされる。利下げ期待が乏しいため、緩和的な流動性への思惑も高まらない。こうした状況下では、たとえ技術的なシグナルが強気でも上昇には限界が生じる。
要するに、RSIはビットコイン価格の反発への道を開いたが、利下げ失望がその流れを妨げた形となった。
ビットコインクジラが静かに買い増し コスト分析で攻防価格帯判明
価格動向が鈍い中で、大口のビットコイン保有者の行動は明らかに異なる。
1000〜1万BTCを保有するウォレット(小規模クジラ)は、1月21日以降の保有残高を約428万BTCから429万BTCに増やした。1万〜10万BTCの中規模保有者は、約219万BTCから約220万BTCへと増加。最大規模の保有者(10万〜100万BTC)はより積極的な買い増しを行い、66万4000BTCから1月28日までに約67万2000BTCへと拡大した。
これらのグループ全体でおよそ1万8000BTCを追加している。現在の価格で約16億ドル相当。
この買い集めは短期売買ではなく、中長期志向の強さを示す。ただし、信念だけでは十分ではない。コストベース分布のヒートマップがその理由を説明する。
短期的な大量保有層が9万160ドルから9万590ドルの間に集まっており、およそ17万6000BTCが控えている。このゾーンは売りの壁となってきた。価格か買い集め規模がこの水準を突破しなければ、上値は限定的となる。現状ではクジラによる吸収量が不十分。
一方で、下値支持線はより明確だ。8万4440ドルから8万4840ドルにかけて、約39万5000BTCがコストベースで控えており、下値には強固なバッファーが形成されている。こうした層が最近の下落局面でもこれらの水準で価格が下げ止まる要因となっている。
クジラが買いを進めているが、BTC価格が9万590ドルを超えて利益圏に入る必要がある状況。
ビットコインの動向を左右する重要な価格帯
ビットコイン価格は現在、確信的な買いとマクロの様子見の間で膠着している。
上値では、まず8万9,380ドルが最初の壁。この水準で直近の反発は失敗した。その上は9万830ドルが主なブレイクアウトゾーン。このレベルは1月21日以降何度も跳ね返され、先に述べたコストベースの売り壁と重なる。ここを日足で上抜ければ、供給が吸収され始めているサイン。
それが実現すれば、次の上値目標は9万7,190ドル付近。過去にレジスタンスが集中した水準。
下値では、ビットコインが8万4,400ドルを維持している限りリスクはコントロール可能。そのゾーンは最大級のコストベースサポートと重なり、長期保有者が最もリスクにさらされるライン。日足で下抜けるとポジティブな蓄積の流れが崩れ、下落リスクが再び広がる。
マクロ環境の変化や9万830ドルのブレイクがあるまでは、ビットコインの反発は抑制されたままの見通し。