ドル円相場ってどうなの?

ドル円相場については、戦後、一貫して購買力平価に沿って動いてきたという経緯があり、購買力平価はそれなりに説得力のある指標とってよい。 購買力平価は、両国の物価の違いを基準にした理論的な為替レートのことで、物価が上がる国ほど理論的なレートは安くなる。 日本はアメリカほどには物価が上がっておらず、購買力平価を使って理論値を計算すると1ドル=100円程度が妥当との結論になる。

ドル・円の相場は1ドル「360円」だった時代とは!?

ドル・円の相場が1ドル「360円」だった時代は、1970年代のことです。 その時代は固定相場制で、1ドルが360円に固定されたまま変動することはありませんでした。 為替レート が変動しない固定相場制のメリットは、貿易環境が安定することと、 インフレ 変動を抑え込むことができる点にあります。 その一方で、固定相場制は金融政策の裁量が少なく、長期的に見れば実態と離れた為替レートがまかり通ってしまうなどといったデメリットがありました。 1970年代、アメリカの国際収支が赤字に転じたことをきっかけに、それまで固定相場制だったドル・円の為替レートは変動相場制へと移行されます。

ドル円レートが最大に変動した日はいつですか?

上のグラフを見ても、平均的には小さな動きな事は明らかですが、およそ95%の日が2円未満の値動きに過ぎません。 2000年以降で ドル円レートが最大に変動した一日は、2008年10月24日です。 9月にリーマン破綻・AIG国有化・米下院ショックという、3連コンボの巨大危機で金融市場が不安定になっていた時期です。 10月に入っても金融不安は収まらず、20~24日の1週間で、NYダウ平均株価が886ドルの暴落を起こしました。 金融不安が極限にまで達した事で、円キャリートレードの解消が加速し、24日のドル円レートは一時、98円台から90円台まで7円以上の円高が進みました。 付け加えると、この日は投資家の心理を表す VIX指数が、史上最高値の89.53を付けた日 でもあります。

2021年の米ドル/円レートはどうなるの?

2021年の米ドル/円レートは、内外の政治日程に動かされる可能性を想定した。 春に向けて、米バイデン新大統領との日米の同調性と先行きが試される展開を予想。 東京五輪開催時期では、中国共産党100年関連式典が多数予定され、対中国包囲網との対立、緊張が警戒される展開を予想した。