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部分水素添加油脂とは何ですか?

天然のトランス脂肪酸は共役リノール酸(トランス結合の不飽和結合とシス結合の不飽和結合が入ったリノール酸の異性体)などで、工業由来のトランス脂肪酸とは異なるものがあります。 (共役とは不飽和結合が飽和結合ひとつを隔てて隣接している構造のこと) 部分水素添加油脂とは何ですか? 反応部位の一部に対して水素添加を行った油脂のことです。 一般的にトランス脂肪酸を成分として含んでいます。 水素添加とは化学反応で水素を付加することで、部分水素添加油脂は脂肪酸の反応部位(不飽和結合)の一部に対して水素添加を行った油脂のことです。 水素添加の程度を変えることで油脂の融点や流動性、軟らかさなどの性質を調節することができますが、この過程で意図せずトランス脂肪酸が生成します。

水素添加油脂とトランス脂肪酸の違いは何ですか?

水素添加油脂には、不飽和脂肪酸の全てを飽和脂肪酸にした「完全水素添加油脂」と、不飽和脂肪酸の一部を飽和脂肪酸にした「部分水素添加油脂」があります。 完全水素添加油脂にはトランス脂肪酸も含め不飽和脂肪酸は含まれていませんが、不飽和脂肪酸が残っている部分水素添加油脂にはトランス脂肪酸が多く含まれていることがあります。

部分水素添加油(partial hydrogenated oil)は安全ですか?

2013年11月、FDAは部分 硬化油 (PHO:Partially Hydrogenated Oil)に関して、GRAS(一般的に安全と認められる)の対象から除外することを予備決定した [34] 。 2015年6月にこの予備決定は最終決定となり2018年6月18日より規制が開始することとなったが、このFDAの決定はあくまでも「硬化油 (部分水素添加油)を食品に使用する場合は、合理的な根拠によって無害であることが保証できるデータと共に、PHOを使用する際は食品添加物としてFDAに届け出なければならない」というものであり、人工のトランス脂肪酸を含む部分水素添加油(半硬化油)のアメリカ国内での使用を規制する。

油脂の加工方法ってなに?

油脂の加工方法は主に3種類あり、用途や目的に応じて方法を変えています。 油脂を構成する物質のひとつである「脂肪酸」の二重結合に水素を加える加工法を 「水素添加」 といいます。 二重結合に水素を加える、つまり二重結合を単結合にする(二重結合を減らす)加工法です。 (脂肪酸・二重結合について詳しくは こちら )水素添加により、油脂の融点が高くなり、固体脂量が増加します。 また、水素添加は 「硬化」 とも呼ばれ、一部の二重結合に水素を付加させることを 「部分硬化」 、全ての二重結合に水素を付加させることを 「極度硬化」 といいます。 部分硬化は二重結合の数を調整できるため、用途に合わせて油脂の性質を変えることができます。

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