ワールドコイン(Worldcoin)、World IDプロトコル開始を発表
AIチャットボットのChatGPTは15日、OpenAIが「人間のパフォーマンスレベル」に達したとするGPT-4の新しいアップグレード版のリリースを発表し、これを支えるAI開発会社OpenAIのCEO、Sam Altman氏が設立した仮想通貨スタートアップWorldcoin（ワールドコイン）も14日、公式サイト上でWorld IDのプロトコル開始を発表した。
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2021年にリリースされたWorldcoin（ワールドコイン）
昨年末からChatGPTが盛り上がりを見せる中、その開発元であるOpenAIのCEOであるSam Altman氏が注目されているが、同氏が2021年に設立した仮想通貨プロジェクトであるWorldcoin（ワールドコイン）も改めて注目されている。
Worldcoin（ワールドコイン）はイーサリアムで動作するらイヤー2のブロックチェーンで、通貨の供給上限は100億枚。ワールドコイン財団と投資家のために確保される20億枚に加え、残りの80億は全世界に無償で配布される予定。
2020年6月、Worldcoinは10億ドルの評価額で2500万ドルの資金調達を行い、Digital Currency Group、Coinbase Ventures、a16z、Multicoin Capitalなどの豪華な投資家のほか、LinkedIn創業者のReid Hoffmanなども参加している。
2021年3月下旬、Worldcoinは再び30億ドルの評価額で1億ドルの調達を予定し、a16zは引き続き増資を行った。
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World IDとは？
World IDは、ゼロ知識暗号を使用した新しいプライバシー分散型IDプロトコルだ。
ウェブサイト、モバイルアプリ、仮想通貨アプリケーションへのシームレスなログインを可能にし、名前や電子メールなどの個人データを共有することなく、各ユーザーがユニークで実在する人物であることを証明する。
World IDの仕組み
World IDは、どのような仕組みになっているのか？
暗号の目であるOrbは、クロムメッキされたバレーボール大の虹彩認識装置で、主な機能は人間の目の画像を取り込み、固有のアイリスハッシュ（短い数字コード）に変換すること。
Orbはまずユーザーの携帯電話のQRコードをスキャンし、次にデバイス上で動作する7つのニューラルネットワークを通じて高解像度のマルチスペクトル虹彩画像を複数取り込み、画像に基づいて固有のIrisHashを計算し、最後に一連の特注セキュリティセンサーによって登録が正当であることを確認する。
また、アプリケーションのシナリオは、本人確認を中心に展開される。最もシンプルな例は、ロボットによる認証の代替や、DAOの投票ガバナンスにおけるその技術の使用のことだ。
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ワールドコイン：困難な道のりを歩んできた
Worldcoin（ワールドコイン）は、インターネット上の実在する人々の最大のネットワーク、普遍的な公共製品になることをビジョンとして、プライバシーを第一に、自己主権的で分散的なアプローチで、「信頼」の問題を解決することを目指している。
ワールドコインは2021年後半から、アフリカ、南米、ヨーロッパ、アジアで「Crypto Eye」のプロモーションを開始し、銀色の球体のチームが通行人の虹彩情報を眼球に登録するよう求め、今後のテストに参加すればエアドロップ・トークンがもらえるとしていた。 一時は詐欺的なプロジェクトではないかとの疑惑もあった。
Worldcoinは、元の画像を保存したりアップロードしたりする必要はないとしているが、人間の生体サンプルの収集は、すでに非常に繊細なものだ。
同社は、いつアルゴリズムを最適化するのか、いつデータ収集を停止するのかを明らかにしなかったため、プライバシー擁護派から強い反発を受けることになった。
ワールドコイン、登録者数130万人達成
3年間のプロモーションを経て、ワールドコインは現在、公式サイトによると130万人の登録者数を達成した。
2022年10月には、Worldcoin（ワールドコイン）はソーシャルプロトコルのLens protocolともパートナーシップを締結している。
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