パウエルFRB議長、利上げを明言、仮想通貨に打撃の可能性

2022/03/24著者:

パウエルFRB議長は、21日に全米ビジネス経済学会で利上げの必要性を説明し、金融政策をより中立的なレベルに戻すために必要な動きであると述べた。しかし、この見解は、仮想通貨の価格だけでなく、株式市場にも悪影響を与える可能性が高いようだ。メディア会議でBannockburn Global Forex のCEO(最高経営責任者)であるMarc Chandler氏は、「仮想通貨はインフレ対策というより、リスク資産のように作用している」と述べた。

アナリストは、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長のタカ派的なスタンスは、伝統的な金融市場との強い相関関係から仮想通貨に悪影響を与える可能性があると考えている。

 

利上げによる仮想通貨の価格が急落しようとするちといううわさにもかかわらず、ビットコイン(BTC)価格はまだ上昇している。前週と比べて約8%上昇し、現在42,524.50ドルで取引されている。しかし、持続的な利上げがビットコインの価格にどのような影響を与えるかは、まだわからない。

関連:【ビットコイン相場】週間レポート:ビットコインは堅調で推移、4.5ドル台乗せへ挑戦続く

 

ここ数ヶ月、ビットコインと伝統的な株式市場には強い相関関係がある。また、人気の仮想通貨として、ビットコインは過去1年間で約30%下落したのに対し、インフレが40年ぶりの高水準に急増している。

 

パウエル&FRBのフェデラルファンドの利上げ予想が仮想通貨に重くのしかかる

連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーによると、フェデラルファンド金利の予想中央値は長期的に2.38%である。したがって、FRBは「中立」金利が経済成長を誘発することも制限することもないと考えている。

 

それにもかかわらず、FRBは今年と2023年の金利を2.75%に限界的に引き上げることも想定している。

 

「(我々の)政策行動と今後の政策行動が、今後3年間でインフレ率を2%近くに引き下げるのに役立つと信じている。」という

 

これは、米国の中央銀行システムが、来年のインフレを抑制するために、規定の「中立」金利より高くすることをやぶさかではないことを示唆している。

 

ビアンコ・リサーチのCEOであるジェームズ・A・ビアンコ氏は、「彼らは暴落を望んでいるのではなく、減速を望んでいるだけだ」と述べた。

 

また、ビアンコ氏は、伝統的な株式市場との連動性を高めるための根本的な問題として、仮想通貨の機関投資家への普及を指摘する。これは、より多くのメインストリーム・マネーが仮想通貨業界に流れ込んだ直接的な結果であると考えられる。FRBが「インフレを殺すために伝統的な金融市場に寄りかからなければならない」状況で、Biancoは仮想通貨にとって苦戦を強いられるだろうと推測している。

会員登録して仮想通貨投資を始めよう

AppleストアまたはGoogleプレイでBTCCアプリをダウンロード

BTCCの公式SNSをフォロー

QRコードを読み取りアプリをダウンロード