FRBは金利据え置き、市場は政策集中期における底堅さを示す|2025/7/31 BTCC仮想通貨マーケット情報
本記事で注目されるポイント
- 米国の政策金利上限は4.25%で据え置き;
- 米国の雇用・GDPデータはいずれも市場予想を上回る;
- CryptoQuant:機関投資家の需要が暗号資産市場の持続的成長を支える;
この記事では、2025年7月31日までの仮想通貨・ビットコイン市場の注目動向をまとめて紹介していきます。
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本日の注目スケジュール【2025年7月31日】
- 米国の政策金利上限は4.50%で据え置き
- ユーロ圏6月失業率発表(前回:6.3%)
- 米国6月コアPCE物価指数発表予定(前回:2.70%)
- 米国7月26日までの週の新規失業保険申請件数(前回:21.7万人)
- 日本銀行、政策金利を0.5%で据え置き
FRBが7月会合で金利据え置き、パウエル議長は9月利下げ観測をけん制
FRBはフェデラルファンド金利を4.25%-4.50%で据え置くと発表し、5会合連続で利上げを見送った。理事のミシェル・ボウマンとクリストファー・ウォラーは25ベーシスポイントの利下げを主張し反対票を投じたが、2人の理事が反対票を投じるのは1993年以来で、トランプ政権からの圧力が背景とされる。パウエル議長は記者会見で9月利下げ期待をけん制し、「関税がインフレに与える影響を見極める必要がある」と発言。現在の金利水準は「適度な引き締め的」水準と述べた。
米韓通商合意発表:15%の関税+3,500億ドルの投資協定
ドナルド・トランプ米大統領はSNSで、韓国との包括的な貿易協定が成立したと発表。協定では韓国が米国主導・トランプ氏が選定するプロジェクトに対して3,500億ドルの投資を行い、1,000億ドル相当の天然ガスなどエネルギー製品も購入。加えて、韓国は米国製自動車・農産品などの市場開放に合意。米国は韓国に対して15%の関税を課すが、米国製品は韓国で無関税となる。韓国の李在明大統領が米国訪問時に詳細を発表予定。
パウエル:関税によるインフレ影響は基本的に一時的な現象
FRBパウエル議長は会合後に、米国経済は堅調であり、インフレ率は目標をやや上回り、労働市場には下振れリスクがあると発言。関税が一部商品の価格を押し上げたが、インフレへの影響は「基本的には短期的なもの」との見方を示した。ただし、持続する可能性も否定せず。6月のコア個人消費支出(PCE)は前年比2.7%上昇が見込まれる。長期的インフレ期待はFRB目標と一致している。
米ホワイトハウスが暗号資産国家戦略報告書を発表、ビットコイン保有に関する進展なし
ホワイトハウスはブロックチェーンや暗号資産、金融トークン化分野における米国のリーダーシップ確立を目指す国家戦略を公表。内容は包括的であるが、政府がビットコインを保有する計画に関しては、今年1月にトランプ大統領が署名した大統領令の再確認にとどまり、具体的なステップやスケジュールは明記されなかった。
米国の雇用・GDP統計が市場予想を大幅に上回る
7月のADP民間雇用者数は10.4万人増と予想の7.6万人を大幅に上回り、前回値も下方修正(-3.3万人→-2.3万人)。サービス業、特にレジャー・ホテル業および金融業の雇用増が顕著。一方、米商務省BEAの速報値では、第2四半期GDPは前期比年率+3%と予想の+2.4%を上回り、第1四半期の-0.5%から反発。輸入減少に伴う貿易赤字縮小と、穏やかな個人消費が成長を支えた。
ホワイトハウスが一連の関税政策を発表、銅製品・低価格貨物・ブラジルとの貿易が対象
8月1日より、銅チューブ・ワイヤー・ロッドなどの銅中間製品および銅を多く含む電気部品等に50%の関税を適用。銅鉱石・精錬銅・スクラップなど原材料は対象外。また、8月29日以降、800ドル以下の低価格貨物への免税措置を停止。ブラジル製品には新たに40%の関税を追加し、合計で50%に引き上げ。鉄・エネルギー・貴金属等一部品目は除外。
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金・米国株などの値動き【2025年7月31日】
1. S&P500・米国株の値動き
米主要3指数:ナスダック +0.15%、S&P500 -0.12%、ダウ平均 -0.38%
2. 金現物とWTI原油の値動き
金現物(現物ゴールド)価格は0.81%上昇し、現在は1オンスあたり3,301.52ドルで推移している。
WTI原油は0.44%下落し、69.98ドル/バレルとなった。
仮想通貨市場の最新動き【2025年7月31日】
1. 主要仮想通貨のスポット価格動向

(出典:Coinglass、日本時間2025年7月31日15時のデータに基づく)
2. デリバティブ市場:資金フロー分析
7月31日Coinglassのデータによると、過去24時間ででBTC、ETH、SOL、XRP、DOGE、SUIが先物取引で最も大きな純流出を記録しており、短期的な取引機会が示唆されている。

出典:Coinglass
3. ビットコイン清算マップ
Coinglassのデータによると、 7月31日現在、ビットコイン(BTC)の価格は118,332ドル。
ビットコイン(BTC)の価格が115,000ドルを下回れば、主要CEXにおける累計ロング清算規模は17.54億ドルに達する見込み。
ビットコイン(BTC)の価格が121,000ドルを突破すれば、ショート清算規模は19.01億ドルに達する。
相場変動において大規模な清算を防ぐため、レバレッジ比率を適切に管理することが極めて重要だ。

出典:Coinglass
4. ビットコイン先物市場のロング/ショート比率(建玉比率)
Coinglassのデータによると、7月31日15時(日本時間)現在、BTC全体のロング/ショート比率は0.8762。ロングが46.7%、ショートが53.3%となっている。

出典:Coinglass
5.オンチェーン・モニタリング情報
- アナリスト@ai_9684xtpaによると、未知のアドレス0x286…2aEa4が6日間で113,028.97 ETH(約4.24億ドル)を蓄積、含み益は1,204万ドル。
- Arkham:レダー傘下イーサリアム現物ETF「ETHA」が今週3.75億ドル相当のETHを購入。ETHAの保有額は113.2億ドルに達し、ETH供給の2.46%を占める。
- Lookonchain:「マージ兄」こと米国籍歌手ジェフリー・ファン(黄立成)はPUMPのロングポジションを損切り、一部で浮き損447万ドル、現在の5倍レバレッジポジションには41.75億枚(約1,330万ドル)を保持。
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ブロックチェーン最新ニュース【2025年7月31日】
- 過去30日でEthenaのTVLは85億ドルへ50%増加
- 中本聡時代のウォレット5件が約2,964万ドル相当のBTCを移動
- JPMorganとCoinbaseが提携、銀行顧客の暗号資産購入を支援
- Twenty One Capital、BTCを担保としたUSDローン提供を検討
- ホワイトハウス、国外暗号口座への納税義務化法案を提案
- 1~10万BTC保有のクジラアドレス、3月以降21.85万BTCを追加購入
- 分析:短期保有者の平均コスト水準を起点にBTCは12.5万ドルを試す可能性
- Bloomberg:SEC基準を満たす暗号ETPは10銘柄以上存在
- The Ether Machineが約15,000 ETHを購入、残高4.07億ドル超
- USDC Treasury、イーサリアム上で6,000万枚USDCをバーン
- Cboe BZXとNYSE Arca、暗号ETFの承認プロセス簡素化を提案
- 米カントリー歌手ジョージ・ジョーンズの未亡人、XRP詐欺で1,700万ドル被害
- Telegramの@cryptoアカウントに2,500万ドルの買収オファー、2年で70倍に高騰
- Bitwise幹部:財務系企業がETH物語の突破口に、伝統資本を呼び込む
仮想通貨・ビットコイン今後の価格予想【機関投資家】
- Greeks.Live:市場のセンチメントは分裂気味。下落は買い場か、さらなる調整の始まりかで意見が分かれる。
- Glassnode:BTCの未実現利益の時価総額比が+2標準偏差を超え、過去の過熱局面と一致。売り圧力の警戒が必要。
- CryptoQuant:過去1年で大口保有者は多くの利益を確定させたが、機関の新規需要が強く、資金流入は持続的。
BTCC独自のマーケット分析【2025年7月31日】
7月31日14:00 HKT時点、BTCは118,332ドル。1時間足ではボリンジャーバンド中軌(117,853.88ドル)を挟んでの攻防の末、上軌(118,992.70ドル)を試す展開。FRBの金利据え置き発表直後に一時下軌(116,729ドル)まで下落するも即座に反発し、相場は次第に上昇へシフト。価格レンジの上抜けをうかがう展開に。
MACDはゴールデンクロスを維持し、赤色ヒストグラムも一時収縮から再び拡大傾向。RSIは中立からやや強気ゾーンを維持しており、トレンド転換の兆しを反映。ボリンジャーバンドはレンジ圧縮状態であり、上抜け時には反発が加速する一方、下抜け時には調整リスクが増大。
短期的には、価格が上軌(118,992ドル)をブレイクし定着すれば軽めにロングエントリー、中軌下割れでショートへ切り替え(最大30%のポジション管理を推奨)。中期的には、11.95万ドルのレジスタンスと11.7万ドルのサポートを注視しつつ、重要イベント後の動向を見極め、区間内での高値売り・安値買いが主な戦略。
FRBは金利を据え置き、9月利下げ観測をけん制。米国の雇用・GDP統計は強く、市場心理は改善。米韓貿易協定や新たな関税政策も発表され、世界経済の不確実性下でも暗号市場は回復基調。ビットコインおよびイーサリアムは発表後に支えられ、リスク選好が高まりつつある。
🔔 リスク警告
本資料は情報提供のみを目的としており、投資の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません。市場には常にリスクが伴います。投資をするにあたって、最終決定はご自分の判断と責任においてお願いします。
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