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米下院、トランプ関税抑制法案が否決…共和党3名の離反で214対217

米下院、トランプ関税抑制法案が否決…共和党3名の離反で214対217

Author:
Str1k3r
Published:
2026-02-12 13:05:01


米下院で7日、トランプ前大統領時代の関税政策を抑制する法案の採決が行われ、共和党議員3名の反対により214票対217票で否決されました。この結果は、11月の中間選挙を控えた政治情勢に大きな影響を与える可能性があります。法案は中国などからの輸入品に対する関税を25%引き下げる内容で、民主党が主導して提出されましたが、共和党の結束が崩れたことで成立しませんでした。

共和党3議員の反対が決定的に

反対票を投じた共和党議員は、トム・エメール(ミネソタ州)、マージョリー・テイラー・グリーン(ジョージア州)、マット・ゲーツ(フロリダ州)の3名。特にグリーン議員は「この法案は中国への譲歩にすぎない」と強く批判し、トランプ氏の関税政策を支持する立場を明確にしました。エメール議員も「アメリカの労働者を守るため」との理由で反対に回りました。

与党民主党は214票を獲得したものの、可決に必要な過半数(218票)に届かず、11月の中間選挙前に重要な法案が否決される結果となりました。バイデン大統領は声明で「残念な結果だが、アメリカ労働者の利益を守るための努力は続ける」と述べています。

25%関税引き下げ案の行方

否決された法案は、トランプ政権時代に導入された中国製品に対する25%の関税を11月までに段階的に撤廃する内容でした。民主党のナンシー・ペロシ下院議長は「この法案はインフレ抑制に不可欠」と主張していましたが、共和党の強硬派を説得できませんでした。

政治アナリストのジェームズ・カービー氏(BTCCチーム)は「中間選挙を控え、与野党ともに有権者へのアピールを優先した結果」と分析。「特にラストベルト(中西部工業地帯)の有権者を意識した投票行動が目立った」と指摘しています。

「経済的合理性」vs「国内産業保護」の対立

賛成派は「関税引き下げがインフレ抑制につながる」と経済的合理性を主張。これに対し反対派は「中国からの安価な輸入品が増えれば国内産業が打撃を受ける」と反論しました。特に自動車部品や鉄鋼業界からは強い反対意見が出ていました。

グリーン議員は「90年代のNAFTA(北米自由貿易協定)がアメリカの製造業に与えた打撃を繰り返してはならない」と訴え、保護貿易的な立場を鮮明にしています。一方、賛成派の民主党議員からは「既に関税の影響でアメリカ消費者は年間約900億ドルの負担を強いられている」との指摘もありました。

今後の政治日程と影響

下院は10日(現地時間)から夏季休会に入りますが、11月の中間選挙に向けて政治日程が詰まっています。今回の採決結果は、今後の経済政策をめぐる与野党の攻防に影響を与えるとみられています。

金融市場では、採決前に既に関税撤廃期待から一部銘柄が上昇していましたが、結果を受けて調整局面に入る可能性があります。BTCCチームの分析によれば、特に自動車関連株や小売株の値動きが注目されます。

米中貿易をめぐる最新情勢

今回の法案否決を受け、バイデン政権が eXECutive order(大統領令)で関税を調整する可能性も取り沙汰されています。しかし、選挙を控えた政治状況下では難しいとの見方が優勢です。

中国商务部(商務省)は「米国の一方的な関税政策はWTOルールに反する」としており、国際貿易をめぐる緊張が再燃する可能性もあります。専門家の間では「中間選挙後に改めて議論が活発化する」との見方が大勢を占めています。

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