「愛だと思ったら…」仮想通貨詐欺で4300万円を失った女性の悲劇
オーストラリアで進む仮想通貨規制強化が予想外の展開に。水曜日に実施された仮想通貨ATMを対象とした全国的な捜査では、詐欺容疑で90人が特定されたが、その大半が加害者ではなく被害者だったことが判明した。
規制強化にも関わらず、オーストラリアでは仮想通貨ATMを利用した詐欺が急増中だ。オーストラリア取引報告分析センター(AUSTRAC)は州警察や関係機関と連携し、国内の仮想通貨ATM利用状況を調査した。
仮想通貨ATMの大口利用者に異変―意外な真実が判明
当局は各州で大量の仮想通貨ATM利用者を分析し、詐欺犯の摘発を期待した。しかしAUSTRACのブレンダン・トーマスCEOは「各州で上位の取引の多くが違法行為に関与していたが、大多数は無実の被害者だった」と認めた。
事例によっては、詐欺師たちが投資や困窮者支援だと信じ込ませ、仮想通貨ATMで繰り返し資金を送金させていたケースもあった。
悲痛な被害者の声が続出
ニューサウスウェールズ州の女性は、最後の取引から数週間後、警察が自宅を訪れるまで詐欺に遭ったことに気づかなかった。
70代の女性は恋愛詐欺で4300万円以上を失い、別の高齢者は偽の投資広告に騙されて2000万円以上を失い、回収の見込みもない。
「残念ながら彼女だけではない」とトーマス氏。「こうした詐欺は弱者を狙い、生涯の貯蓄を奪っている」
仮想通貨犯罪急増でAUSTRACと警察がATM規制強化
仮想通貨関連詐欺の急増を受け、AUSTRACは以下の対策を実施:
- 仮想通貨ATMの入金上限を50万円に設定
- 顧客確認手続きの強化
- 全ATM画面に詐欺警告表示を義務化
今回の作戦はNSW州警察、AUSTRAC、豪NZ仮想通貨実務者作業部会(ANZCPWG)が主導し、AFP率いる合同警察犯罪対策センター(JPC3)が全国調整を担当した。
トーマス氏は厳重警告を発している:
「現金を仮想通貨ATMに入金する行為は危険です。利用者は極めて慎重になるべき」
仮想通貨ATM犯罪―オーストラリアで増加する懸念
本調査は、規制当局が対応に追われる中、仮想通貨ATM詐欺が重大なセキュリティ課題になりつつあることを浮き彫りにした。
詐欺被害額が急増し被害者が増え続ける中、オーストラリアの規制当局は仮想通貨取引に対する監視強化と国民の意識向上を求めている。
翻訳: NeonGhoSTX