米国20代14万人がボトックス施術…283億ドルの美容市場が「全盛期」に
米国の美容市場が活況を呈している。特にZ世代を中心とした20代の若者たちの間で美容施術の人気が急上昇しており、ボトックス注射を受けた20代は14万人に達した。市場規模は283億ドルに拡大し、専門家はこの傾向が今後も続くと予測している。
Z世代が牽引する美容市場の急成長
米国形成外科学会(ASPS)の最新データによると、2024年にボトックス施術を受けた20代は前年比4%増の14万人に達した。これは2000年代以降で最高の数値だ。特にZ世代(25歳以下)の間では、美容施術を受ける割合が20%も増加している。
「スナップチャット世代」とも呼ばれるZ世代は、ソーシャルメディアの影響を強く受けており、外見への関心が高い。ASPSの広報担当者は「Z世代はデジタルネイティブとして育ち、常にオンラインで自分の画像を共有しているため、外見に対する意識が特に高い」と指摘する。
GLP-1薬剤とSNSの影響力
美容市場の拡大には、GLP-1受容体作動薬の流行も影響している。減量効果のあるこれらの薬剤を使用した後、皮膚のたるみを改善するため美容施術を求める患者が増加している。
米国顔面形成再生外科学会(AAFPRS)の調査では、GLP-1薬剤使用者の26%が美容施術も受けており、2024年にはこの割合が32%に達すると予測されている。
10年で2倍に拡大した市場規模
美容市場はここ10年で急成長を遂げている。2017年の市場規模は260億ドルだったが、2023年には520億ドルと2倍に拡大。専門家は2025年までに4150億円、2034年には4720億円に達すると予測している。
KFF(カイザー家族財団)の調査によると、2024年の美容市場規模は8兆円で、そのうち1兆円がGLP-1関連の美容施術に費やされている。5人に2人がこれらの薬剤を使用した後、美容施術を受けているという。
美容産業の未来展望
業界関係者は「美容市場の成長は今後も続くだろう」と楽観視している。ASPSの専門家は「10年後には現在の1.5倍の規模に成長する可能性がある」と述べ、持続的な成長を見込んでいる。
「美容はもはや特別なものではなく、日常的な自己ケアの一環となっている」とある業界アナリストは指摘する。「特に若い世代にとって、美容施術は歯科治療と同じくらい一般的になりつつある」