マネックスG、カナダ仮想通貨運用大手3iQを実質買収―97.8%株式取得で業界再編加速
日本の金融大手が北米暗号市場に本格参入―マネックスグループがカナダの仮想通貨運用会社3iQの97.8%株式を取得し、実質的な買収を完了した。
戦略的拡大の本格化
この買収はアジアと北米の仮想通貨市場を繋ぐ画期的な動きだ。3iQはカナダ初のビットコインETFを上場させた実績を持つ業界パイオニアで、マネックスグループはそのノウハウと商品ラインナップを丸ごと手中に収めたことになる。
機関投資家向け商品の強化
取得比率97.8%―残りわずか2.2%を残す完全支配により、マネックスは北米市場での商品開発と販路拡大を加速させる。暗号ETFや機関向け投資商品のポートフォリオが一気に拡大する見込みだ。
グローバル暗号戦争の新章
伝統金融機関がこぞって仮想通貨領域に参入する中、マネックスのこの動きは業界再編のスピードをさらに加速させそうだ―結局、銀行業界も「敵を倒せないなら買収しろ」という古い格言を実践しているだけなのかもしれない。
運用資産11億ドルに拡大、機関需要を取り込み
マネックスグループは4日、カナダ子会社3iQデジタルホールディングスの株式を追加取得したと発表した。取得額は約3100万ドル。これにより議決権比率は20.6ポイント上昇し97.8%に達した。トロント拠点の同社を実質的に完全子会社化した形となる。
マネックスは2024年4月に3iQの筆頭株主となった。その後、3iQは新たな投資商品を相次ぎ投入している。2025年4月にはソラナステーキングETFを開始した。同年6月にはXRP ETFをトロント証券取引所に上場させた。
こうした商品拡充により運用資産は急拡大している。2024年6月の7億8550万ドルから2025年6月には11億ドルまで増加した。前年同期比39%の伸びを記録している。
マネックスグループは今回の追加投資について説明した。機関投資家向けサービス能力の強化が狙いだとしている。この顧客層では構造化された仮想通貨運用商品への関心が高まっている。
機関投資家の需要と市場の位置付け
この決定は、市場の動向を反映しており、仮想通貨関連の投資ビークルに対する機関投資家の需要が徐々に拡大していることを示している。仮想通貨市場は規制の不確実性や価格の変動性に直面しているが、3iQのような資産管理会社は年金基金やヘッジファンド、その他の機関投資家からの関心が高まっていると報告している。
したがって、マネックスが持ち株を増やす決定は、デジタル資産への戦略的コミットメントの継続を示しており、日本最大の仮想通貨取引所の一つであるコインチェックを通じた既存の事業を補完している。今回の買収は、3iQをグループ構造により統合し、機関市場を対象としたさらなる商品開発の可能性を残していることを強調している。
取引が完了したことで、マネックスは経営を統合し、商品ラインナップを拡大し、カナダの事業を全体的な財務戦略に沿って合理化する可能性を持つことになった。同社は今後の投資計画や商品発売についての詳細は明らかにしなかった。