【原油市場の異常】紙価格と現物価格が34ドルも乖離 イラン危機で「金融市場が実態を隠蔽」と専門家警告
イラン原油供給危機を背景に、ブレント原油の現物価格が先物価格に対し34ドル以上も上回る異常な乖離が発生。シェブロンCEOら専門家は『先物市場が物理的な供給逼迫を正しく反映していない』と警告し、金融市場が実体経済の深刻な需給ひっ迫を覆い隠している実態を指摘。現物市場では即時需要が供給を大幅に上回るストレス状態が続いている。
トランプ氏の姿勢変化で不透明感拡大
世界の原油流通の約5分の1を担うホルムズ海峡は、1カ月以上にわたり閉鎖されている。湾岸産油国は原油生産を1日あたり少なくとも1000万バレル削減し、タンカーの往来も95%減少した。
トランプ米大統領はホルムズ海峡について相反する発信を行ってきた。4月2日夜の演説では、イランは「事実上壊滅状態」と述べ、紛争終結後は「自然に」同海峡の航行が再開されると明言した。
一方で、他国には「その機会を捉え、大切にすべきだ」と呼びかけた。しかし、発言や対応の変動によって、既に混乱した供給状況にさらに不透明感が重なっている。