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LINE NEXT、Web3ウォレットにJPYCを正式採用―日本の安定通貨がメガプラットフォームに進出

LINE NEXT、Web3ウォレットにJPYCを正式採用―日本の安定通貨がメガプラットフォームに進出

Published:
2026-02-27 15:31:56

LINEのWeb3部門が、自社ウォレットに日本円ペッグのステーブルコインJPYCを統合。巨大ユーザーベースが伝統金融の壁をすり抜ける新たな経路を手に入れた。

プラットフォーム戦略の本格化

Dosomething、LINE NEXTの「LINEウォレット」が、日本で唯一金融庁(FSA)の資金決済法に基づく登録を受けた安定通貨、JPYCのサポートを開始した。これは単なる機能追加ではない―1億人を超える国内LINEユーザーに向けた、Web3経済圏への実質的な入り口だ。送金、決済、DeFiへのアクセスが、これまで以上に身近になる。

規制の枠組み内でのイノベーション

JPYC採用の核心は、その「合法性」にある。他のグローバルステーブルコインとは異なり、JPYCは国内の厳格な資金決済法の下で運営される。LINEはこれにより、規制のグレーゾーンを避けつつ、ユーザーに仮想通貨関連サービスを提供できる道を確保した。いわば、伝統的な金融監督の目をかいくぐりながら、新たな市場を開拓する巧妙な一手だ―銀行の重厚なガラス張り支店を横目に、誰もがポケットから世界経済にアクセスする未来を先取りしている。

ユーザー体験の再定義へ

この統合により、LINEユーザーは使い慣れたメッセンジャーアプリ内で、JPYCによる送金や、それを基盤とする分散型アプリケーション(dApp)の利用が可能になる。参入障壁は劇的に低下。Web3は、専門用語だらけの難解な世界から、日常のツールの一部へと変貌を遂げつつある。

金融の未来は、巨大テック企業が既存の銀行システムを「便利な機能」として飲み込むところから始まるのかもしれない―少なくとも、彼らの四半期報告書にはそう書かれている。

LINEアプリで利用できるノンカストディアルウォレット

Unifiは、LINEアカウントだけで利用できるノンカストディアルウォレットとして設計されている。ユーザーはLINEアプリ上でウォレットの開設が可能で、追加のアプリインストールを必要としない。中央管理型サービスのリスクを回避しながら、日本円建てのJPYCを保持できる点が特徴だ。

ウォレット作成から送金、決済、リワード受け取りまでがLINEアプリ上で完結する設計となっており、メッセージを送る感覚でデジタルマネーを送付できる。ブロックチェーンを意識させないユーザーインターフェースにより、一般ユーザーへの拡張を目指している。

2月27日に開催された金融カンファレンス「Money X」でのトークセッションにおいて、LINE NEXTのWeb3ビジネス日本事業統括本部長である栗原俊幸氏は、JPYCのユースケースについて「Unifi上でのリワードでの利用を想定している」と発言した。

本日公開させていただいたLINE NEXT様とのプレスリリースについても #MoneyX にてお話させていただいております!

多くの方に簡単に使われる日本円ステーブルコインを目指し、今後も取り組んでまいります! https://t.co/oiU6c9M8Xi Pic.twitter.com/dzRXDCweIt

— JPYC株式会社 (@jpyc_official) February 27, 2026

キャンペーンやデジタルコンテンツ購入、コミュニティ報酬など幅広い用途に対応し、将来的なクロスボーダー展開やWeb3サービス連携にも拡張可能としている。

Kaiaチェーンでの発行を検討

JPYCは現在、アバランチ、イーサリアム、ポリゴンの3チェーンで発行されている。今後は米サークルインターネットグループが開発する企業向けレイヤー1ブロックチェーン「Arc」にも対応する予定で、今回のKaiaへの対応はこれに続くものとなる。

Kaiaは、韓国のKakaoが開発した「Klaytn」と日本のLINEが開発した「Finschia」が2024年に統合して誕生したレイヤー1ブロックチェーンである。KakaoTalkとLINEを合わせた約2.5億人のユーザー基盤を持ち、イーサリアム仮想マシン互換であるため、開発者は既存のイーサリアムの知識やツールを活用してアプリケーションを開発できる。

JPYC社とLINE NEXTは今年1月、JPYCの活用に向けた協業検討を開始する基本合意書を締結していた。今回の正式採用により、生活インフラとして定着したLINE上でステーブルコインが利用できる環境が整うことになる。

JPYC社の岡部典孝代表取締役は「生活インフラであるLINE上で、自己管理型ウォレットを通じてJPYCが利用できることは、大きな転換点だ。ユーザーはブロックチェーンの仕組みを強く意識することなく、日常の延長線上でJPYCを活用できる環境が整う」とコメントした。

日本円ステーブルコインが切り拓く新経済圏
本日開催された「MoneyX」でのセッション内容:JPYC × LINE NEXT × Kaia が描く、ステーブルコインの社会実装が加速しています。

・LINEウォレット「UniFi」でJPYC採用
・ポイント経済からステーブルコインへの進化
・AIエージェント同士が決済を行う世界… pic.twitter.cOM/aas8coOgI4

— Merida_Pan (@MPan2018) February 27, 2026

LINE NEXTのYOUNGSU KO代表は「Web3の複雑さを取り除いたUnifiに、安心なJPYCが加わることで、日本のユーザーに最も親しみやすいウォレット体験を提供できる」と述べている。

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