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決済巨人Stripe、PayPal獲得に照準─24兆円評価で業界再編が本格化

決済巨人Stripe、PayPal獲得に照準─24兆円評価で業界再編が本格化

Published:
2026-02-25 13:28:51

決済業界の地殻変動が始まった。StripeがPayPalの買収に本格的に動き出し、24兆円という途方もない評価額で取引が噂されている。これは単なるM&Aではない―金融インフラそのものの再定義を意味する。

なぜ今、この巨大取引なのか

Stripeは常に先を見据えてきた。中小企業向け決済からスタートし、今や開発者主導の金融プラットフォームへと進化。対するPayPalは消費者決済の王者だが、革新のスピードでは後れを取っている。この組み合わせが実現すれば、B2BからB2Cまでをカバーする完全な決済エコシステムが誕生する―ベンチャー企業からグローバル企業まで、あらゆるビジネスを一つのプラットフォームで取り込む構想だ。

24兆円という数字が物語ること

この評価額は単なる数字ではない。伝統的金融機関がデジタル化に苦戦する中、非金融企業が金融インフラを支配し始めたことを示す里程碑だ。銀行はもう「銀行」ではなくなろうとしている―少なくとも我々が知る形では。Stripeが目指すのは、コード数行で国際送金から給与支払いまで処理できる世界。PayPalのネットワークを手に入れれば、そのビジョンに一気に近づく。

業界への波及効果―勝者と敗者

この合併が実現すれば、競合他社は明確な二択を迫られる。巨大プラットフォームに参加するか、ニッチな専門性で生き残るか。AdyenやSquareのような新興勢力は、独自の道を模索せざるを得なくなる。一方で、小売企業はより強力な交渉相手を前にすることになる―手数料交渉でかつてのような力は持てないだろう。

金融の未来はコードで書かれる

最も興味深いのは、この取引が示す大きなトレンドだ。金融サービスはもはや銀行の独占物ではなく、テクノロジー企業が主導権を握りつつある。APIファーストのアプローチが、レガシーシステムを次々と置き換えている。StripeとPayPalの統合が成功すれば、その流れは決定的になる―銀行員がコーディングブートキャンプに通う日も近いかもしれない。

皮肉なことに、ウォール街のアナリストたちはこの24兆円の取引を「戦略的シナジー」と称賛するだろう―彼らがかつてブロックチェーンを「分散型台帳技術」と難解に呼んでいたのと同じように。金融の未来は、結局のところ、誰が最も優れたコードを書けるかにかかっている。そして今日、その競争の勝者がまた一つ明確になった。

協議は初期段階、買収対象は未確定

関係者によると、非公開企業であるStripeはPayPalまたは同社の資産買収について予備的な関心を示している段階で、協議は初期段階にあるという。買収が実現するかどうかは不透明であり、両社ともコメントを控えている。

報道を受け、PayPalの株価は24日の取引で約7%上昇した。同社の株価は近年低迷しており、2021年の高値から約80%下落している。年間1兆9000億ドルの取引量を処理するStripeの潤沢な資本力と、4億4000万人の顧客基盤を持つPayPalの結合は、決済業界の勢力図を大きく塗り替える可能性がある。

ステーブルコイン事業の統合も焦点

今回の買収検討で注目されるのが、両社のステーブルコイン事業である。PayPalは2022年にドル連動型ステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」を発行し、現在の時価総額は約40億ドルに成長している。一方、Stripeは昨年、ステーブルコイン発行ツールを開発するBridgeを11億ドルで買収するなど、仮想通貨決済分野への進出を加速させている。

Bernsteinのアナリスト、Harshita Rawat氏は、Stripeが特にPayPalのBraintree部門に関心を持つ可能性を指摘しており、同部門の価値を100億ドルから150億ドルと評価している。また、JPモルガン・チェースやアメリカン・エキスプレス、プライベート・エクイティ企業なども潜在的な買収候補として名前が挙がっている。

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