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SBIがトークン化証券取引向けブロックチェーンを発表—金融のデジタル革命が加速

SBIがトークン化証券取引向けブロックチェーンを発表—金融のデジタル革命が加速

Published:
2026-02-10 09:42:40

伝統的金融の巨人が、ついに本格的なデジタル資産の土俵に上がってきた。SBIホールディングスが、証券のトークン化と取引に特化したブロックチェーン・プラットフォームの開発を正式に発表した。これは単なる実験ではなく、金融資産の未来を形作る本格的なインフラ構築へのコミットメントだ。

なぜ今、ブロックチェーンなのか?

答えは効率性と透明性にある。従来の証券決済システムは、複数の仲介者を経由し、数日を要するプロセスだ。SBIが目指すブロックチェーン基盤は、これをリアルタイムに近いスピードで、コストを大幅に削減しながら実行する。所有権の移転が改ざん不可能な台帳に刻まれ、規制当局である金融庁(FSA)からの監視の目も、より透過的になる。

トークン化が切り開く新天地

株式や債券をデジタルトークンに変換する「トークン化」は、流動性の高い新たな市場を生み出す。小口投資を可能にし、24時間取引への道を開き、これまで非流動的だった不動産や美術品などの資産クラスにも門戸を広げる。SBIの動きは、この潜在力を制度的な枠組みの中で実用化する、極めて現実的な一歩だ。

金融の未来図—あるいは、古いワインの新しい瓶?

確かに、ブロックチェーンは仲介コストを削ぎ落とし、プロセスを合理化する約束を持つ。しかし、既存の金融機関が主導するこの動きは、真の分散化という仮想通貨の原初の理想からは程遠い。結局のところ、彼らは古い権力構造を、ただより効率的なデジタル技術で再構築しようとしているだけなのかもしれない。それでも、巨大資本と規制のレールの上を走るこの「機関向け」ブロックチェーンが、伝統市場に与えるインパクトは、無政府主義的な草の根プロジェクトよりもはるかに大きいだろう。

準備は整った。SBIの動きは、デジタル証券がニッチからメインストリームへと移行する転換点の狼煙だ。金融の歴史は、新しいテクノロジーが古い制度を飲み込む瞬間を、もう一度書き始めようとしている。

既存金融の制約を排除する24時間取引プラットフォーム

Striumは、従来の証券取引所が営業時間や地理的制約に縛られる課題を解決するプラットフォームである。株式、証券、コモディティ、指数などの多様な金融資産をトークン化し、ブロックチェーン上で取引・決済を実行する。既存金融インフラでは営業時間外の取引や即時決済が困難だったが、Striumはオンチェーンネイティブな設計により、迅速な価格形成、継続的な取引機会、スケーラブルな流動性供給を実現する。

🚨JUST IN: JAPAN'S SBI, STARTALE LAUNCH NEW LAYER-1 BLOCKCHAIN “STRIUM”

Japan’s SBI Holdings and @StartaleGroup have launched Strium, a new layer-1 blockchain.

The network targets institutional trading aCROss FX, tokenized equities, and RWAs.

Startale says the focus is… pic.twitter.com/jVkaPrEqJp

— BSCN (@BSCNews) February 5, 2026

仮想通貨を主対象とするプラットフォームと異なり、Striumは伝統的金融資産のオンチェーン化に注力する。SBIホールディングスが国内外に有する8,000万人超の顧客基盤と、証券・銀行・金融サービス分野における実績を活用し、機関投資家の需要とプロフェッショナルな取引活動をオンチェーン上で結びつける役割を担う。アジアにおけるオンチェーン証券市場の基盤的な取引所レイヤーとしての地位確立を目指している。

機関投資家対応を優先した堅牢なインフラ構築

現在実施中のPoCでは、独自のチェーンアーキテクチャの検証に加え、決済の即時性と高負荷環境下における耐障害性が主要な検証項目となっている。これらは今後の開発ロードマップやパートナーシップの拡大、規制当局との対話を進める上での技術的エビデンスとして活用される。両社は性急な商用化よりも、機関投資家の利用に耐えうる堅牢な金融インフラの構築を最優先事項と位置付けている。

今後公開予定のStriumテストネットでは、トークン化証券およびRWA市場を支える次世代レイヤー1ブロックチェーンを初期参加者が直接体験できる環境を提供する。並行してSBIホールディングスは、スケーラブルかつ規制対応型のオンチェーン金融インフラの開発を加速させるため、戦略的投資を実施する方針である。

AIによる自律的取引も想定した次世代設計

Striumの特徴の1つは、人間のみならずAIによる自律的な取引を想定した設計である。AI主体の取引フローを組み込むことで、市場の流動性と効率性を大幅に向上させる狙いがある。将来的にはAI関連プロジェクトとのシナジー創出も視野に入れており、Web3時代の新たな金融標準としての地位確立を目指す。

両社は先立つ2025年12月、規制に完全準拠した円建てステーブルコインの共同開発に合意している。このステーブルコインは国内の法的位置づけとして信託会社・信託銀行により発行される「3号電子決済手段(特定信託受益権)」となり、2026年度第1四半期(4~6月)の発行が計画されている。Striumのコアレイヤーと連携する決済基盤として期待されており、オンチェーン取引と決済手段を一体で整備する枠組みの中核を担う。

開発の進捗に応じて、今後数カ月以内にさらなる発表を行う予定である。

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