ドル高からもたらす仮想通貨市場の影響は?

2022/10/06著者:

最近、ドル高が話題となっていて、仮想通貨市場もこれを受けて強く変動している。

 

米ドルが強くなれば、暗号資産(仮想通貨)などの資産の価値は下がると一般的には考えられているが、それは本当だろうか?

米連邦準備制度理事会(FRB)は9月下旬、フェデラル・ファンド・レート(FFレート)を3回連続で0.75%引き上げた。

 

物価はもう何カ月にもわたって、40年ぶりの高水準で推移しており、借り入れのコストを上げることで、お金がもう少し高価になり、過熱した経済を冷ましてくれると期待されているのだ。

 

高金利はドルに対する需要を後押しする。暗号資産界の人たちがわかるような例を出すとすれば、アンカー(Anchor)プロトコルが4月に提供していた20%近い年換算利回りのために、皆がUSTを買っていたのを覚えているだろうか?

 

主要通貨に対するドルの価値


6つの主要通貨に対するドルの価値を測るドルインデックスは、昨年約20%上がった後、現在は20年ぶりの高水準となっている。同じ期間にビットコイン(BTC)は、58%も値下がりした。

 

「ドルの強さは一方的で、パワフルだ」と、カナダの投資ファンド3IQのマーク・コナーズ(Mark Conners)氏は語り、「『津波』という言葉がよく使われているが、これは本当に、ドル高の時期に起こることを正確に表している。他の資産を通貨から引き離すのだ」と説明した。

 

それでも、この点についてあまり深読みするべきではないと警告しておくべきだろう。暗号資産は他の資産と比べると、まだ初期段階にある。固有の性質を持っており、ドル高以外の理由でも値動きするのだ。

例えば、ビットコインは2021年11月に史上最高値を更新。1年前と比べて4倍以上の6万9000ドル近くで取引された。同じ期間中に、ドルインデックスは約92.7から95へと動いた。

 

さらに価格は多くの場合、リスクに対する市場の姿勢と関連して動くようだ。暗号資産はまだ、極めて「リスクオン」である。それでも特にここ数週間、暗号資産は一部の伝統的資産のように振る舞っている。

 

米労働統計局が9月13日に、前年同期比8.3%上昇と、予想を0.3%上回った8月の消費者物価指数(CPI)を発表すると、証券市場は打撃を受けた。S&P 500は発表から1週間で6.2%下落した。

 

ドル高が異なる仮想通貨への影響


しかし、業界ごとに見てみると、業界によって打撃の程度が異なっていたことが分かる。例えば、金融業界は5%下落。より高い金利は、最終的には銀行のバランスシートにプラスであるため、銀行は長期的には高金利を好む。一方、不動産関係の株は9.8%下落した。より高い金利は、住宅ローンを利用することをより困難にし、商業ビルの上限金利を上げるのだ。

 

CPIデータ発表後の1週間、暗号資産は全体として、株式よりもはるかにパフォーマンスが悪かった。トップ148の暗号資産をまとめた時価総額加重平均型指数のCoinDeskマーケット・インデックスは、1週間で13.5%下落したのだ。

 

ここでも、業界ごとに差がある。イーサ(ETH)、カルダノ(ADA)、ソラナ(SOL)などを含むCoinDeskスマートコントラクト・プラットフォーム・インデックスは19.8%下落。ただしその大きな原因の1つは、イーサのMerge後の下落で、一般的な市況だけが原因ではない。しかし、このインデックスに含まれる他の資産も下落した。

 

一方、ApeCoinのAPEやディセントラランドのMANA、ザ・サンドボックスのSANDなど、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)やメタバース関連のコインが含まれるCoinDeskカルチャー&エンターテイメントインデックスは、株式における4つの業界よりも良く、「わずか」6.9%しか下落しなかった。

トレーダーにとっては、業界ごとに暗号資産を考えることは、利上げの環境の中でより洗練された投資方法を見つけることを意味する。

 

市場は11月の0.75%の利上げ再来に備えている。米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で決定される金利変動の可能性を分析するCMEグループのFedWatchツールによれば、23日午後の時点で、トレーダーたちはFRBが3.75%から4%へと利上げする可能性を、71.7%と見ている。ただし、利上げはデータ次第であり、これからひと月ほどで、多くのことが起こる可能性があるのだ。

 


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