仮想通貨相場は底堅く推移、金融引き締めへの警戒感も
2022/06/28著者:
28日の暗号資産(仮想通貨)相場
28日の暗号資産(仮想通貨)相場は底堅く推移したが、金融引き締めへの警戒感から米国株が軟調に推移したこともあり、仮想通貨市場も売りが強まった。本稿執筆時点では、ビットコイン(BTC)が282万円前後(過去24時間比0.8%安)、イーサリアム(ETH)が16万2000円前後(同0.4%安)、リップル(XRP)が48円前後(同2.0%安)となっている。
27日午後ビットコイン(BTC)は2万800ドル付近で取引され、先週からわずかに下落している。重要な水準である2万ドルを超えて推移しているが、持続的な上昇の見通しは楽観視できない。他のほとんどの仮想通貨は27日、下落した。イーサリアム(ETH)は1200ドル弱、過去24時間に2.3%下落した。先週最も大きな上昇を見せたポリゴン(MATIC)は、アルトコインの下落をリードし、9.8%下落した。ビットコインやイーサリアムなどは週末にかけて持ち直した分をほぼ帳消しにしている。
株式市場では、S&P500は0.3%、ナスダックは0.8%下落した。ブルームバーグは、銅やスズなどの工業用金属は、2008年の金融危機以来、最悪の四半期となるだろうと伝え、リセッション(景気後退)の可能性が高まっていることを強調した。
暗号資産(仮想通貨)業界の動き
27日には、仮想通貨ブローカーのボイジャー・デジタルが債務超過に陥る可能性が指摘されていた仮想通貨ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタルに対し、債務不履行通知を発行した。同ヘッジファンドが900億円を超える融資について、必要な支払いを行わなかったためとしている。
EToroの仮想通貨アナリスト、サイモン・ピーターズ(Simon Peters)氏は、仮想通貨は今年、企業収益の悪化、インフレ、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが及ぼす悪影響に苦しんでいると述べた。株式や他の資産も同様の影響を受けているという。仮想通貨価格は、株式インデックス、特にナスダックとの相関関係が高まっている。
Oandaのシニアマーケットアナリスト、クレイグ・アーラム(Craig Erlam)氏は、ビットコインが上昇できないでいることは、リスク資産全体に対する落ち込んだセンチメントを反映していると述べた。
だが27日は、仮想通貨レンディング大手のセルシウス・ネットワーク(Celsius Network)と仮想通貨ヘッジファンドのスリー・アローズ・キャピタル(Three Arrows Capital)をめぐるパニックが和らいだように思えた。
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