ビットコイン、利上げを受けて一時2万ドル付近まで下落

2022/06/16著者:

ビットコイン、利上げを受けて一時2万ドル付近まで下落

金融引き締めを受け、ビットコインは下落


ビットコイン(BTC)は、米連邦準備理事会(FRB)が15日、いっそうの金融引き締めを発表した後の数分間で20,270ドルまで下落した。だが、その後はやや回復し、日本時間16日10時30分頃には2万2700ドル付近まで上昇している。執筆時点では、ビットコイン(BTC)は過去24時間比2.53%安の21,579ドル、イーサリアム(ETH)は2.77%安の1,170ドルとなっている。

 

広く予想されていたように、FRBは政策金利を0.75%引き上げると発表した。パウエルFRB議長は「我々は先に進む必要があると判断し、実行した」と述べた。今回の利上げは1994年以来の高水準であり、アメリカ経済へのインフレ圧力の強さを示している。

 

ヴァルキリー(Valkyrie)のリサーチ責任者ジョシュ・オルセビッチ(Josh Olszewicz)氏は「市場は不確実性や予測不可能性を嫌う。デジタル資産はここ数カ月、米金融市場ときわめて高い相関関係にあり、いずれも下落を続けている。下落は、現在のFRBの政策と方向性が一時停止あるいは反転しない限り収まらないだろう」と述べた。

 

FRBの発表を受けて、株式も上昇した。S&P500は2.1%、ナスダックは3.3%上昇した。

 

テザー(USDT)


米CoinGeckoによると、米ドル連動型ステーブルコインテザー(USDT)は過去48時間で約16億ドル(約2150億ドル)が払い戻され、流通供給量は昨年10月以来となる708億ドルまで低下した。

 

テザー(USDT)は5月に崩壊したテラ(Terra)ブロックチェーンのアルゴリズム連動型ステーブルコインのテラUSD(UST)とは財務構造が異なっている。だがテザー(USDT)については以前から、裏付け資産と、大きな危機の際に払い戻しが履行されるかどうか疑問視されている。

 

オアンダ(Oanda)のエドワード・モヤ氏は「暗号資産(仮想通貨)への信頼感は依然として低く、一部のトレーダーは(USDTを発行する)テザー社がテラのUSTと似た運命をたどることを懸念している」と述べた。

 

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  • テザー社、コマーシャルペーパーに関する噂を否定

テザー社は、同社が保有するコマーシャルペーパー(CP)の85%は、中国またはアジアのものとの噂を否定した。また同社は、窮地に追い込まれているヘッジファンド、Three Arrows Capitalへの投資を否定、仮想通貨レディング大手セルシアス・ネットワーク(Celsius Network)への投資は、損失を出さずにポジションを清算したと述べた。

 

  • ステイクド・イーサリアム、ディスカウント拡大

ステーキングサービスのLidoが預け入れられたイーサリアムと引き換えにユーザーに発行する「stETH」のイーサリアムに対するディスカウント率が、過去最高の8%に拡大した。

セルシアス(Celsius)とThree Arrows Capitalをはじめとする大口保有者が追い証に備えるためにstETHを売却しているためだ。

ディスカウント率の拡大は、仮想通貨レンディング市場に波及する恐れがあるとの懸念を生んでいる。短期的には大きな下落圧力になるが、stETHはテラではない。価値がなくなる可能性は非常に小さい。

 

 

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