ビットコインは買い優勢、NY株式市場も反発|相場分析
2022/06/22著者:
21日の暗号資産相場
暗号資産(仮想通貨)市場は、ビットコイン(BTC)の52週ぶりの安値が引き起こした幅広い下落から3日後の21日(米東部時間)も上昇を続けた。ビットコインとイーサリアム(ETH)はどちらも約5%上昇し、当記事執筆時点、ビットコインは2万1158.43ドル、イーサリアムは1146.41ドルとなっている。株式市場も反発し、ナスダックは2.88%上昇、先週2020年以降で最悪の週となったS&P500は2.74%上昇した。
アーケーン・リサーチ(Arcane Research)のデータによると、ビットコインは先週、2021年5月以来で最も不安定な週となった。そのため21日の上昇はトレーダーにある程度の安心感をもたらすかもしれないが、多くの専門家は最悪の状況は終わっていないと警告している。
「景気後退が到来するか、そのリスクがなくなるまで弱気相場は終わらないだろう」と米モルガン・スタンレーは顧客向けメモに記した。「短期的な反発かもしれない。長期的には、さらに下落する可能性があることを懸念している」とタトル・キャピタル・マネジメントのCEO兼最高投資責任者マシュー・タトル(Matthew Tuttle)氏はCoinDesk TVで語った。
時価総額が小さな暗号資産は今月、ビットコインよりも良いパフォーマンスを上げている。ただし、下落幅も大きい。アーケーン・リサーチのレポートによると、時価総額の小さな50の暗号資産のパフォーマンスを追跡する指数は27%下落。一方、35%下落のビットコインは6月、ほとんどの指数のパフォーマンスを下回っている。「時価総額の小さな暗号資産がこれほど強いパフォーマンスを見せたのは久しぶり。下落相場で小型の暗号資産のパフォーマンスがビットコインを上回ることはきわめて珍しい」(アーケーン・リサーチ)
暗号資産業界の動き
DeFi、不動産に進出
分散型金融(DeFi)で実世界の資産を扱うことに焦点をあてたスタートアップ、Teller Protocolは不動産に詳しいTower Fund Capitalと提携。不動産融資からの利回り提供を目指す。
カルダノ、アップグレードが遅延
カルダノ(Cardano)ブロックチェーンの開発を手がけるInput Output(IOG)は、技術的なバグのために20日にテストネットで予定していたアップグレード「Vasil」を延期した。Vasilは、カルダノのスケーリング能力を高めるものだ。
ソラナのクジラ、資金を移動
ソラナブロックチェーンのDeFi(分散型金融)プロトコル「Solend」でガバナンスをめぐる混乱を引き起こしているクジラ(大口保有者)のウォレットが21日午前中、数百万ドル相当の暗号資産を動かし始めた。Solendがツイートした。数億ドルの損失となる可能性のある清算が起きた際に、ソラナのDeFi市場に及ぼすかもしれない影響を回避する動きだ。
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