自動車株の今後はどうなる?おすすめな自動車メーカー株や今後の価格予想を徹底解説
トヨタ自動車やホンダなどの日本の自動車株の株価が急上昇しております。
米国のトランプ大統領が2025年9月4日に日本車の関税引き下げの大統領令に署名をしたことで、トヨタ自動車やホンダなどの米国市場に強い自動車メーカーの株価が高騰しているのです。
今後、関税が引き下げられればこれらの企業の市場競争力が強化され、販売台数はさらに伸び、株価も上昇していくことでしょう。
関税が引き下げられることで日本の自動車メーカーの将来性はかなり見通しが明るくなったのですが、いざ投資をする場合はどの自動車メーカーがおすすめなのでしょうか?
ここでは米国の関税引き下げの影響やおすすめの自動車メーカーの株、自動車株以外の分野で関税引き下げの恩恵を受けるおすすめの株、などを解説します。
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| 目次 |
米国の関税引き下げの自動車株の影響は?
米国のトランプ大統領が2025年7月に締結し、9月に実施をした貿易協定により、日本の自動車および自動車部品に対する米国輸入関税は27.5%から15%に引き下げられ、その影響で自動車株の株価が上昇しているのですが、なぜ自動車株の株価が上がるのでしょうか?
以下では自動車関税の引き下げがもたらす影響について解説します。
コストの削減
今回の関税引き下げにより自動車の米国輸入関税が27.5%から15%まで下がることで、トヨタであれば95億ドル、ホンダは30億ドル、日産は20億ドルの関税コストを削減できます。
コストの大幅な削減ができるので、利益率が改善され、株価が上昇する可能性が高まります。
特にトヨタ自動車のような米国への輸出が多い企業ほど関税引き下げの恩恵は大きいので、投資をする場合は米国への輸出が多い株がおすすめになります。
競争力の強化
日本の関税が引き下げられることで自動車メーカーの競争力が強化されます。
海外の関税と比較した場合、欧州と韓国は15%の関税なので大きな差はありません。
しかし、中国などの他の国の関税は25%と依然として高く、これらの日本より関税が高い国の自動車メーカーに対して日本の自動車メーカーは競争力を発揮できます。
部品メーカー
自動車関税が引き下げられることで、デンソーやアイシンなどの自動車の部品メーカーの収益が改善される見込みがあります。
自動車の輸出が安定すれば、今後は部品メーカーの株価も上昇する可能性があります。
ただし、部品関税は15%、鉄鋼関税は50%と依然として高いままなので、米国への輸出が多い部品メーカーによっては利益を圧迫される恐れがあります。
鉄鋼業の株価
関税引き下げにより自動車の生産が安定すれば日本製鉄やJFEなどの鉄鋼関係の企業の株価が上昇する可能性があります。
ただし、鉄鋼そのものの関税は50%と高いままなので、直接的な恩恵は少ないです。
鉄鋼関連の企業の株価が上昇するのは、自動車の生産が増加してからになるので、時間がかかるかもしれないです。
しかし、これから株価が上昇する可能性があるのでまさに今は鉄鋼関連の株の買い時でもあります。
自動車株おすすめランキング6選
今回の米国の関税引き下げで自動車株の株価が大きく上昇しているのですが、果たしてどの自動車メーカーの株がおすすめなのでしょうか?
以下では関税引き下げの影響で株価が上がる可能性があるおすすめの自動車メーカーの株を紹介します。
トヨタ自動車
米国の関税引き下げの影響でもっとも恩恵を受ける自動車メーカーといえばやはりトヨタ自動車です。
今や世界でも最大級の自動車メーカーであるトヨタ自動車は、米国では約14%のシェアを誇る日本の大企業です。
近年は他社が電気自動車一辺倒であるのに対してハイブリッド車に力を入れる独自の戦略が功を奏し、米国市場でも高い優位性を発揮しております。
そんなトヨタ自動車ですが、今回の関税引き下げの影響で米国市場での競争力がさらに強化される見込みが大きいです。
以下はトヨタ自動車の株価チャートです。

(画像出典:investing)
7月時点ではトヨタ自動車の株価は2462円でしたが、関税引き下げの影響で9月には一時は3000円を超えるほどの高騰をしております。
わずか2ヶ月の間に500円以上の株価上昇を実現しており、20%以上も株価が上がったので既にトヨタ自動車に投資をしている方はこの時期に大きく稼げたことでしょう。
今後、関税引き下げの効果でコストが削減され、競争力が強化されればトヨタ自動車の収益はさらに改善され、株価も上昇する可能性が高いです。
トヨタ自動車は株価の上昇率が高く、配当利回りも高くて安定しており、日本でもトップの時価総額を誇る大企業であるので破綻のリスクも低いです。
まさに2025年の今のこの時期は、トヨタ自動車の株を買うにはうってつけのタイミングです。
ホンダ
自動車と二輪車に強く、グローバルに展開しているホンダは米国市場でのシェアも堅調であり、約8%のシェアを誇ります。
EVや水素燃料電池車への投資も進んでおり、ホンダの株価は長期での成長が期待されています。

(画像出典:investing)
2025年7月時点でのホンダの株価は1394円だったのに対し、今回の関税引き下げで株価が高騰した結果、9月には一時的に1720円を超えました。
わずか2ヶ月の間にホンダの株価は1390円台から1720円台まで上昇し、これは20%ほどの株価の上昇になります。
自動車に加えて二輪車やパワー製品の分野に強い自動車メーカーであるホンダはトヨタ自動車同様に今後の株価の上昇が期待できる銘柄です。
日産自動車
日産自動車も今回の米国の関税引き下げをきっかけに大きく株価を上昇させています。
中国市場などの新興市場で力を入れている日産の場合、財務体質がトヨタ自動車などと比べて弱く、株価も下落傾向が強かったのですが、今回の関税引き下げの件で株価が回復しております。

(画像出典:investing)
7月に急落して300円まで下がった日産の株ですが、その後に今回の関税引き下げの好材料がきっかけになって株価が急騰し、9月には345円まで株価が上昇しております。
この2ヶ月の間に40円以上の株価上昇を記録しており、13%から15%も短期間で株価が上がっています。
なにより日産の株価はここ数年は低迷していたので少額からでも投資しやすいというメリットがあります。
ただし、日産は中国市場の競争の激化や経営面での問題があり、長期的には株価が下がるリスクがあります。
今回のような短期間での株価の急騰などを狙うデイトレードをしたい方に日産の株はおすすめです。
マツダ
マツダは今回の関税引き下げをきっかけに株価が急騰している自動車メーカーです。
米国市場でマツダは年間で約42.4万台販売しており、米国は主要市場の一つです。
主力車種であるCX-5やCX-30などの多くが日本から米国へ輸出されており、関税引き下げにより輸出コストが大幅に軽減され、利益率が改善される見込みが大きいです。

(画像出典:investing)
7月に844円だったマツダの株は、今回の関税引き下げをきっかけに大幅に上昇し、9月には1097円まで上昇、一時は1100円を超えました。
840円台から1100円台まで上昇することで、わずか2ヶ月の間に170円も上昇し、20%以上も株価が上がったので、トヨタ自動車と同じくらいの上昇率です。
マツダの株価はトヨタ自動車より低いので、同じ上昇率でも少額から投資できるマツダの方が運用益が出しやすいでしょう。
ただし、マツダはここ最近は株価が低迷しており、業績も芳しくないので長期での株の保有にはリスクがあります。
CFDなどを利用した短期売買との相性が良い銘柄です。
スズキ
スズキは米国市場から撤退済みですが、一部の商用車や自動車部品の輸出をしているので自動車関税の引き下げにより間接的な恩恵を受けます。
実際、今回の自動車関税の引き下げによりスズキの株価が大きく上昇しました。

(画像出典:investing)
7月に1650円だったスズキの株価は今回の関税引き下げをきっかけに9月には2019円まで上昇しました。
わずか2ヶ月の間に300円以上も株価が上昇しており、18%も株価が上がっています。
スズキはインドでの市場に強く、米国市場には依存していないのですが、関税引き下げはスズキのような直接的な影響が少ない自動車メーカーの株価も上昇させております。
いすゞ自動車
いすゞ自動車は商用車を米国へ輸出しており、売上のうち10%が米国市場からであるので関税引き下げの影響は大きいです。
米国にはトラックやピックアップトラックD-MAXなどを輸出しており、関税引き下げにより輸出コストが削減される見通しです。

(画像出典:investing)
7月には1820円だったいすゞ自動車の株価は今回の関税引き下げにより株価が上昇し、9月には一時は2000円を超えました。
2ヶ月で10%以上の上昇率であり、いすゞ自動車に投資をしていた方はこの時期に大きく稼げたでしょう。
いすゞ自動車は米国では商用車の販売に特化しており、今回関税が下げられたことでコストが下がり、利益率が改善される見込みが大きく、その結果収益が安定することでさらに株価が上昇する可能性があります。
今後もいすゞ自動車は株価が上昇する可能性があるので、長期での運用にお勧めの銘柄です。
自動車メーカー以外のおすすめ銘柄
米国の関税引き下げの影響で株価を上昇させている日本の自動車メーカーですが、それ以外の企業は影響を受けないのでしょうか?
以下では自動車株以外で関税引き下げによる影響を受けるおすすめ銘柄を紹介します。
デンソー
デンソーも米国の関税引き下げの影響で株価を上昇させた企業です。
トヨタ自動車の関連会社であるデンソーは、自動車部品の大手であり、今後はEVや自動運転の需要増で成長が期待されている企業です。

(画像出典:investing)
7月に1910円台だったデンソーの株価は今回の関税引き下げをきっかけに株価が大幅に上昇し、9月には2180円台まで上がりました。
2ヶ月で株価が270円以上も伸びており、14%以上の伸び率です。
自動車メーカー以外であっても関税引き下げの影響を強く受けており、今後も株価の上昇が期待されていることから長期での運用におすすめの銘柄です。
スバル
米国の関税引き下げをきっかけにスバルの株価も大きく上昇しております。
スバルはトヨタ自動車の株価の20%を保有していることに加えて米国市場に強い企業であるので、関税引き下げの恩恵を受けやすいです。
以下がスバルのここ最近の株価チャートです。

(画像出典:investing)
7月に2460円台だったスバルの株価は今回の米国の関税引き下げをきっかけに高騰し、9月には3070円台まで上昇しました。
2ヶ月で600円以上の株価の上昇であり、伸び率は24%以上であるのでトヨタ自動車より株価の上昇率が高いです。
今回の米国の関税引き下げでスバルに投資をしていた方はトヨタ自動車以上の運用益を稼げたことでしょう。
スバルの株価はここ数年は順調に伸びており、今後も株価の上昇が期待できることから長期での運用に向いています。
特に今後は関税が下がることで利益率が改善されることで収益が伸び、さらなる株価の上昇が期待できるので、スバルの株はまさに今が買い時です。
自動車株への投資の注意点
今回の米国の関税引き下げをきっかけに多くの自動車関連の企業の株価が上昇しており、まさに投資をするには最良のタイミングなのですが、リスクや注意点はないのでしょうか?
以下では自動車関連株への投資の注意点を解説します。
短期的な上昇になるリスク
今回の株価上昇は米国の関税引き下げがきっかけであり、企業の業績を考慮したものではありません。
そのためこの株価上昇は短期間で終わる可能性があります。
投資をする場合は、トヨタ自動車やホンダなどの米国市場でシェアがある企業を選んだ方が良いでしょう。
米国市場に強みがない企業の場合、今回の関税引き下げの影響が終了した途端に株価が下がるリスクがあります。
為替リスク
関税の影響を受ける企業の多くは、為替リスクを受ける可能性が大きい企業でもあります。
現在は円安なので米国市場に強みのある企業の株価が上昇しやすいのですが、今後円相場が円高に傾けば利益が減ることで株価が急落する恐れがあります。
トヨタ自動車やホンダなどの米国市場に強い企業へ投資をする場合は、円の動きにも警戒しましょう。
自動車株の今後はどうなる?まとめ
米国の関税引き下げをきっかけに7月から9月にかけて自動車株や関連している企業の株価が大きく上昇しました。
中には関税の恩恵が少ない企業であっても間接的な需要増により株価が上昇した企業もあるので、まさにこの時期は日本株に投資をすれば運用益が出やすい期間でした。
特にトヨタ自動車やホンダなどの米国市場で多くのシェアを誇る企業ほど恩恵は大きく、今後は関税コストが減ることで利益率が改善され、株価が上昇する可能性があります。
株式投資に興味があり、今後株価が伸びる可能性のある銘柄をお探しなら、日本の自動車関連の株は今とても熱いのでおすすめです。
BTCCのホームページでは、今後もトヨタ自動車の株価に影響を与える最新ニュースや法整備に関する注目情報、株式相場全体の動向などをお届けしていきます。今後も参考にしていただければ幸いです。
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